うたぷり 夢小説
□第2小節 言の葉が紡ぐ想い
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音が二人を繋いだ。
二人の絆は音楽がある限り永遠で。
「ねえおとや、ここからおうたがきえちゃったら、わたしはどうなるんだろう」
胸を抑えながら呟く小さな銀髪の女の子に、おとやと呼ばれた赤毛の少年は言った。
「るいのなかからおうたがなくならないように、おれがまもるよ。
だからね、かなしくなったり、さみしくなったりしたら、ぼくのてをつないで?
どんなときでも、いつまでもたすけてあげるから」
いつまでも?
「そう、いつまでも。ずっとずっと、いっしょにおうたうたおうよ」
「…やくそくだよっ」
「うん!」
それは幼すぎる二人が交わした、永遠の約束。