うたぷり 夢小説

□第3小節 本当の答と偽りの心
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さて始まりましたクイズ大会。

しかも最悪なルールです。

同性同士は二人三脚で、異性同士は女の子をお姫様抱っこでクイズに挑戦しなければいけない。

…超恥ずかしい。

「瑠衣、細いね。ちゃんと食べてるの?」

真っ赤な顔で音也が聞いてくる。

「た、食べてるよ」

顔が近過ぎて、直視出来ない。

「本当に?だって凄く軽いよ?」

それはまだ成長途中だからです…。

なんて、恥ずかし過ぎて言えない。

顔が火照る。

落ちない様にと音也の首に回した腕が、音也に触れている部位が熱い。

なんで恋愛禁止なのにこんなイベントばっかり作るのよ早乙女さん…っ!!

それは将来アイドルになった時の為と、早乙女さんが遊びたいからに他ならないんだけど。

それくらい知ってるけど!!

でもやっぱりやめて欲しい…。

「お、…おと、音也、あの、もうちょっと、私の体下げて…。顔、近い…」

「!!!!ご、ごめん気づかなくて!!」

慌てた音也が私を落としかけて、急いで抱きかかえる。

…すると顔がさっきより近くなっちゃって。

心臓が、バクバク言ってる…!!

どうかこの音が、君に聞こえていません様に…。

顔にかかる音也の吐息。

目をそらせないで見つめ合う。

なんだか急に気恥ずかしくなって。

「クイズ、…探しに行こうか」

「うん、…そーだね」

顔も見れず会話。

どうなる事やら。

それでも取り敢えず、クイズ挑戦です。

頭が働く気がしないけど、さ。
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