うたぷり 夢小説2
□出逢い
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「ちょ、お前なんて格好してんだよ!!」
龍也が立ち上がり一言怒鳴った。
「あ、お兄ちゃんおはよう」
「ああおはよう昼だけどな。…でなんだその格好」
「私さ、シャワー浴びてたんだよね。
そしたら早乙女から呼び出しかかってさー」
部屋まで戻るの面倒だったから干してあったお兄ちゃんの服来て来たー。
そう言って笑う少女は惜しみげも無く足を露出していた。
それもそうだろう。
彼女は男物のパーカーを着ているだけなのだから。
「お前なぁ。変装もしないで何そんな格好で外歩いてんだ」
ああ頭いてぇ。
「堂々としてりゃバレないよお兄ちゃん。それにこんな格好の人に声かけるのは変態くらいでしょ」
…自覚はあるのか。
他の面々は慣れたものだが、音也と翔は顔を真っ赤に染めている。
兄である龍也は頭が痛い。
龍那はとても綺麗で、誰もが振り返る様な容姿の持ち主だ。
誰かがフードの中を覗いて騒ぎ始めたら運の尽き。
そんな事態は避けなければ。
…本人は無自覚なのだけれど。
すると再び扉が開いた。