タイトル
□指先
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「クラピカ、手見せて」
「…構わんが、どうしてだ?」
「いやさ、前から思ってたんだけど、手綺麗だなって」
「そうだろうか…、初めて言われたよ」
「マジ?意外。 言われ慣れてる位かと思ったのに」
「手をじっくり見る者もそうそう居ないさ」
「ふぅん…俺結構見てるんだけどさ、ゴンとおっさんの手も中々好きなんだよね」
「ゴンとレオリオ?」
「うん。 どっちとも全然違う手なのに凄ぇ優しい手してるからさ。 …今の2人には言うなよ」
「はは、2人共それを聞いたら喜ぶと思ったんだが」
「気恥ずかしくて言えるかよ。 …でもやっぱ一番はクラピカの手かな」
「…私は優しくは無いぞ?」
「そん位判ってるよ。 優しいとかじゃ無くてさ、ただ単に好きなんだよね」
「そんなに気に入る程綺麗な手はしていないと思うのだが…」
「何か触り心地っつ-か何つ-か、うん、好き」
「はっきりしない理由だ」
「仕方無ぇだろ、俺だって判んねぇんだから。 …あ、俺の頭撫でる時の手、あれ好き」
「随分ピンポイントで来たな…」
「撫でてる手って言うより、俺に触ってる時の手が好き。 これだな、理由」
「何故だ?」
「俺の事好きだって思ってるのがはっきり伝わるからかな。 俺の事好きでしょ?」
「…手から伝わるんだろう。 聞かなくても判る事を聞くな」
「何、照れてるの? 珍し-」
「…煩いぞキルア」
「冗談だよ。 んな拗ねんなって」
「拗ねて等いない」
「はいはい。 俺もクラピカ好きだよ」
「…判りきっている事を口に出さなくて良いと言っただろう」
「良いじゃん。 すきすきだいすき-…俺ゴンみてぇだな、今の。 急に恥ずかしくなってきた」
「ははっ、そっくりだったぞゴン」
「煩ぇ!!」
「なぁ、クラピカ」
「ん、何だ?」
「此処予約しとくから待っててよね」
「…既に先約が居るかも知れんぞ?」
「嘘吐くなよ、それ笑えねぇ。 …居ないよな?」
「ふふ、可愛いな。 待っていてやるから早くしてくれよ」
「…可愛いは余計だっつの。 待てなかったら俺その薬指折るぜ」
「そこまでしなくとも御前以外に相手など居ないよ」
「なら良いけど。 なぁクラピカ、好き」
「何度目だ? 知っているよ」
「何度も言うよ、クラピカが知っててもさ」
何度言った所で表せない程の君への愛を。
fin.
台詞だけ小説。(小説?)
キルア可愛い凄く可愛い。
そんなキルアにクラピカは慈愛に近い様な愛を感じてます相思相愛ですきるくらちゃん
慈愛に近いって言ってもちゃんと恋愛感情ではあるんだけれどね。