タイトル
□憎しみを消して、俺を愛して
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我ながら滑稽だ。
まさかこんな事になるとは。
緋く染まった瞳に眼を奪われたのは俺。
お前達の眼を奪ったのも俺。
あの時全部手に入れた筈だったのに1つ取り零しがあった。
憎しみを全て絞り出して俺を捉えるその眼。
俺だけを眼中に入れて訴えるその眼が堪らなく愛しい。
欲しい。
他の宝等霞んで見えやしない。
俺の心臓に繋がった鎖をお前にも。
糸よりずっと頑丈だろう?
お前の元に全ての眼を返した。
次はお前が俺に返す番だ。
心を返して貰おう。
憎しみを消して、俺を愛してよ。
fin.
ひいい純粋団長おとめちっく...