タイトル

□足りない
1ページ/1ページ







ねぇ、こっち見てよ。
ボクだって少し位、拗ねたりするよ。



「レオリオまたお前か...逐一電話を掛けるのを止めろと何回言ったら...」



ねぇ、ボクが目の前に居るのにまた電話?
つまらないなぁ。



「...誕生日? 私の? ..いやその日は仕事が入ってるんだ。 休む訳にも行かなくてな、済まない」



あ、今こっち見た?
早く電話切りなよ。



「ああ、有難う。 ゴン達にも宜しく伝えてくれ。 じゃあ」



嗚呼やっと切った。
長いよ全く。



「...そんな顔で見るなよ」



「君、誕生日仕事なんてボク聞いてないけど?」



「...意地の悪い事を言うな」



「ふふ、冗談さ」



そう、ちょっと意地悪しただけ。
誕生日はボクと過ごすって言ってくれたからこれ位で我慢してあげる。

頬っぺた少し赤いよ?
何て言ったら拗ねるから言わないけど。



「..? ヒソカ?」



「クラピカ、おいで」



赤みの差した頬を軽く摘んで呆けた顔してる隙に羽根の様に軽いキスを落とす。

キスの時にボクの服の裾を掴む癖も、顔を離した後の恥ずかしそうに目を伏せるその仕草も、全てが愛おしい。



もっと見せて。
もっともっと、ボクだけに見せて。


まだ全然足りないんだ。
君をボクに全部頂戴。


その足りない分を埋める様に、ボクはまたキスを落とした。



fin.



おとめちっくヒソカさんうまぁ........
原作雰囲気はログアウト致しましたが悔いは無い,

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ