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□雨。
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真夜中、寝付けない中雨はなかなかの激しさで降っている。
明日も早いのになんて他人ごとのように考えていた俺はどうせ寝れないならなにか食べようかと
ベッドから起き上がりペタペタと足音を立ててリビングにむかう、冷蔵庫を見渡しなにもないことに溜め息をもらし部屋にもどろうとした


そしたら、ベランダによく見慣れたあいつが居る。


「レイ、そこに居たら濡れるよ」

そっとベランダの扉をあけるとレイはザアザア振る中一人濡れない程度のところに腰を掛けている

「‥ルハンは、この雨が嫌い?」

「嫌いというか、濡れたら面倒じゃん」

「そっか、」


その隣に自分も腰をかけて雨をじっとみる。
レイがどんな意味で聞いたのかはよくわかんないけど俺らしい答えをかえすと色のない声でかえってきた。


「この雨、今の僕なんだよ」

「そっか、」

「うん。」

とくに会話が続くわけではないけどこれだけでもっと話をした感じなるのはきっと長年の付き合いだから

「風邪ひかないようにな」

「ん、ありがとう」

さっき寝るときに着てた薄手のパーカーをレイにかけてあげるとやっとこっちをみてふわりと笑った
俺はまだ眠くはないが部屋にもどることにした
布団の中にはいればさっきとかわらないが、


悩んでるとかじゃなくてきっとなにか彼の中で感じたことがあるのだろう、その時はそっと彼のそばで同じ景色を一緒に見る
そうすればきっと彼は笑ってくれるから−−



そう思いながら俺は目を閉じた




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