Neta
□99回目の奇跡と100回目の真実
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夢主はある時から記憶を保持しながら転生を繰り返していて、そして、毎回同じ(魂を持った)人に恋をします。
でも、その恋は一度たりともかなうことなく、夢主さんは98回目の生涯を閉じたのだった。
で、99回目の人生。奇跡が起きます。
ルージュとして産まれた夢主。成り代わりですが、本人に原作知識も何もないので、成り代わってる自覚は皆無。
そんなこんなで、原作通りロジャーと出会い結ばれます。
それだけじゃないぜ?←
なんたって、ロジャーの魂はずっと恋していた魂!!
“奇跡”が起きたと、夢主は喜びにむせび泣きます。
けれど、皆さんご存知。その二人の幸せは長くは続きません。
そして、原作通り子供を授かる夢主。でも、肝心のロジャーが処刑されたことを知ります。
さんざん他の人と幸せに暮らし、生涯を全うしたロジャーの前世を見てきた夢主。
「私以外の誰かと一緒で会ったのならば……」
と自分を責めます。
「でも、やっぱり私はあの人を愛している」
そうして、原作通りエースを産み落とし、命を落とします。
「だから、お願い。次にまた生まれ変わる時は----」
100回目の人生で、夢主の隣にあの人はいませんでした。
それでも、夢主はとても幸せそうに自身の息子を抱きしめた。
「産まれてきてくれて、ありがとう」
end.
え?なにこれって?いや、最後どうなったかは皆さんのご想像に丸投げしようという←
だってね、本当はネタじゃなくって短編で一気に書きたかったんですorz
でも、ロジャーの性格が掴めなくて断念orz
↓以下その残骸↓
私は98回生まれ変わって、98回とも同じ人に恋をした。
姿形が違っていても、男だろうと女であろうと、私は必ず見つけ出すことができたし、好きになった。
けれど、何度恋に落ちても、それが報われることは一度だってなかった。いつだって、その人の隣には私じゃない、誰かがいた。
----そう。ある時から前世の記憶を持ちながら、私は転生し続けている。
そういう呪いを、かけられた。
そして、今、98回目の生涯の幕が下り、99回目の人生が始まった。
私は、ただの町娘だった。父と母に愛されて十代を過ごし、二十歳の秋にそんな両親を亡くした。
そんな中、私はやはりあの人と出会ってしまった。
99回目に出会ったその人は、海賊の船長だった。その名はゴール・D・ロジャー。
そして、やはり----
私は99回目の恋に落ちた。
「ルージュか。いい名前だ…」
----奇跡だった。
あの人が呼ぶ先。あの人の隣。
そのどれもに私がいた。
----それは、99回目の奇跡だった。