ハイキュー!!
□ハイキュー!!3章
1ページ/26ページ
「やっほー、トビオちゃん!
元気に王様やってる〜?」
「"及川さん"。俺の中学の先輩で、サーブとブロックはあの人を見て覚えました
実力は相当です。」
影山のその言葉を聞き、烏野の全員が及川さんに視線を向ける
その及川さんも部員をにこやかに笑いながら見回し、最後に私を見ると、少し驚きながら
「あれ?君は「及川!!アップ早くとってこい!」
何かを言いかけたが、相手のコーチに遮られそのまま行ってしまった。
部員が若干の不安をかかえつつ、第3セットが再開された
―――――――――――――――
第3セットも順調に点を稼いでいき、24-20で烏野がマッチポイントになった
相手のチャンスボール
とんがり頭君が打ったアタックは月島の守備範囲に入ったが、上手くレシーブ出来ずに相手に点が入る
24 - 21
ピーーーーーッ
その時、及川さんがピンチサーバーとして入ってきた。
ピンチサーバーとは、サーブをしっかりきめたいところや、ピンチの時に流れを返る目的で投入されるサーブの得意な選手のことだ
影山のサーブの元…。
そして"青城はサーブも強烈だって聞いたんだけど"と菅原さんが言ってたのを思い出す
あまり考えたくは無いが、つまりはそういうことだろう
及川さん自身は何かを呟いたかと思うと烏野のコートを指差した
指差してる先は…。月島…?
そう考えてる内に、及川さんがサーブを打つ。
放たれたそのボールは、ものすごい勢いで月島に向かっていく
さっき指差したのは宣言か…!!
「うっ」
ゴッ
なんとも痛々しい音を立ててレシーブをするが、月島がとったボールは2階のギャラリーの方へ飛んでいった
.