ハイキュー!!

□ハイキュー!!2章
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その場の空気が重くなる


「――そ、うか…。なら、仕方ないな。」


澤村さんが諦めたように呟く


「ちょっと、大地いいの?」


「大地さん!!」


「スガ、田中。これは望月が決めることだ。俺たちがとやかく言う筋合いはない」


菅原さんと田中さんが、澤村さんに声を掛けるが、それを澤村さんが諭すように言う


日向達も心なしか、悲しそうな顔をしている


ここまで必要とされるなんて思わなかったから正直少し嬉しかった


でも…



『…すみません、皆さん何か勘違いされてませんか?』


「「「「え…?」」」」



『まだ、入部しないなんて言ってませんよ。ただ、プレーはしないと言っただけです。』


「いや、でも…え?」


みんな、訳が分からないのか不思議そうな顔でこちらを見る



『マネジャーとして、この部に入らせてもらいます。


――あと、言っておきますが私は女です。』




「「「………。えぇ!?」」」



私が、そうカミングアウトすると体育館にいる全員が驚きの声をあげた



いや…。

「…。」


たった1人、月島を除いて



『アハハッ!やっぱり月島にはバレてたみたいだね』


そう言うと今度は月島の方にみんなが向く



「……先輩達は知らないとしても、君ら1年は逆になんで知らないのか不思議だったんだけど。」


「え!?ツッキー前から知ってたの!?」


山口がそう聞くと、本当に知らないんだとか言いながらダルそうに呟く


「…"5組に王子様みたいな女の子がいる"って聞いたことない?」



へ?
…は?


え、何それ、私も知らないんだけど。




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