ハイキュー!!

□ハイキュー!!3章
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「うん、やっぱり。

途中、見てたけど…。6番の君と5番の君、レシーブ苦手でしょ?
一年生かな?」


6番は月島、5番は日向だ

ニコニコしながら言っているが、及川さんが来たのはついさっき。それでここまで見破る観察力


それだけじゃない、サーブは影山以上の威力に加えて、ほぼ宣言通りのコースに打つコントロール…


これが…ベスト4"青城"の主将!!


「じゃあ、もう一本ね」


そう言い、及川さんはボールを拾い上げてあのサーブを打つ


ゴガッ


案の定、上げられず相手にまた点が入る


「くそっ」


月島も悔しいのか、俯き歯を食い縛っている


それを見た日向は何を思ったのかいきなりじたばたし始めた


「おい!コラ!大王様!俺も狙えっ!!とってやる!!狙えよ!」


大王様…?


「みっともないから喚くなよ!」


月島が日向にうっとうしそうにそう言うと、日向が月島に向き直る

「なんだとっ!?

いいかぁ?バレーボールはなあ!ネットのこっちっ側に居る全員、もれなく味方なんだぞ!!」


と両手を広げながら言う


待って、それ田中さんがついさっきあなたに言った言葉よ?


田中さんは田中さんで嬉しそうだからいいけど…



「……よし、全体的に後ろに下がれ。

月島は少しサイドラインによれ」

「はい。」


みんなが澤村さんに指示された通りに動く


「よし、来い。」



なるほど、レシーブが得意な澤村さんの守備範囲を広げて月島にサーブがいかないようにしたのか



でもそれだけじゃ…


「一人で全部は


守れないよ!!!」


この人はきっと倒せない



及川さんの打ったサーブは端にいる月島の真正面に飛んでいく



『月島あぁ!!!!!』


私は気付くと、月島の名を叫んでいた




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