パイレーツ

□あなたが望むなら(ゾロ)
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夕べ、縛られた跡が、まだいたい。
それをわかった上でこいつはそこに爪を立てているんだろうと思うと、ぶっ殺してやりてぇナ、とサンジは思う。


「てめぇ、いま何考えてやがる。また男でもひっかに行くつもりじゃねーだろうな」
「…てめぇに乗っかられて体中に痕付けて、今だってこんな状態で、どうやって…どうやって男誘いに行けって―んだよ!!」


先ほどまで服として機能していた布切れは、ビリビリに破られて情けないことにサンジの体に巻きついている。
そう、サンジが大事にしている手首にさえも、また。

それも「あら、綺麗な色ね。サンジに似合うわね」とロビンが誉めてくれたばかりのシャツだ。
自分は天にも昇る思いで、このシャツが一番のお気に入りになったばかりだったというのに。


「この、バカまりも野郎が!!てめぇ、どきやがれ!!」
「はっ、ざけんなてめぇ、好きなんだろうがそのバカにこうやって犯されんのがよ!!」
「あう、っ!!」


力でねじ伏せられ、毎晩のように乱暴に抱かれる。
今だって無理に押さえつけられ、夕べの名残もそのままにゾロの昂ぶりを突っ込まれた。


「やめろ、てめぇ、ばかやろ、死ね!!」


悔しさからか、涙がポロっとこぼれる。
それを目ざとく見つけたゾロが意地悪く口元をゆがめて「ハッ」と笑う。

「ルフィにでも助けてもらうか?それでそのまま抱いてもらえたらなんててめぇ考えてんじゃねーだろうな!」
「あ、あほかてめぇ、んなわけ」

ゾロの武骨な手の平がサンジ自身を握りこみ、乱暴に掻きあげられれば気持ちに反して高まってしまうからだ。

「やめ、ろ…ゾロ、ゾロっ!」
「無理に犯されて、俺に合わせて腰振って、嫌がりながらもイっちまうなんてぇ―――この、変態が!」
「…っ、うああぁ」

ゾロの声が耳の奥に届いたときに、サンジは声を上げながら達していた。












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