パラレル

□困った恋人(ロー)
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「あ、っああ…」
「感じてるのか?」
「ばっ、か!!感じるにきまって…っ」
「俺もだ」

ぐぐっと一層深く突きこまれ、サンジは喉を鳴らしてしまう。
ローの動きに翻弄されながらも、揺さぶられる快感から逃げることはできなくてサンジは長い脚をローの腰に絡ませた。

それに気をよくしたのか、ローはつながっている部分を指でくるりと触りサンジが「ああっ」と声を上げるのを面白そうに見下ろしている。
サンジは足でローの背中を蹴りあげるがつながったままの下半身では威力はないに等しい。

「あ、も…もう、」
「ふ、降参か」
「てめ、」

絡まったサンジの足をひょいと掴み上げ、自分の肩にかけるとがつがつと腰をぶつけだした。
サンジの上げた悲鳴にも似た嬌声がローの悪い笑みを深くさせていく。

「俺もだ」
「…っ、え、なに?」

ローの手が今にも爆発しそうなサンジ自身に絡まり、あふれ出しているヌるついた液体で強くこすりあげられればサンジもたまらない。

「ああっ、…だめ、い、イく」
「っ、俺もだ」
「なに?!あ、ばか、てめぇ・・・まて、ざけん、な、っああ!!」

遠慮することなくローのモノがサンジの最奥で。

「あ、あ、また…また出しやがったな」
「あぁ、わるい」

イッタばかりでがくがくと震える膝をローからゆっくり下ろされてサンジはごろんと足を投げだした。
頭の中がボーっとしてしまう。

ローとエッチをするのは嫌いじゃない。
むしろ気持ちいいことは大好きだから、毎日だってしたいとは思う…けれど。

付き合いだしたころ、医学の道へ進むことを決めていたローは「精液がどれほどお前の体に負担をかけるかわからない」と、行為に及ぶ時には必ずゴムをつけていた。
それがない時はサンジの腹に出し、顔に出し、髪に出し…。
それでも愛されていると実感できていたのだ。

それなのに。
いつからか忘れてしまったけれど、今では当たり前のようにイくときはサンジの中に出すようになったのだ。
体調に響くからやめろと、何回言ってもこれだけは直らない。だったらやらなければいいのだが、快感に弱いサンジは求められればそれにあらがうことができなくなってしまうのだ。

「…腹、壊すから外に出せって…言ったじゃねぇか」
「……」

なんだかとてもみじめに思えてきて、涙がせりあがってくるのがわかり右手でこぶしを作って瞼を隠した。
大切にされてない感じ、もう自分に飽きたのかもしれないと思いたくはないのに。










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