dream short

□高身長
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「私は悩んでるのです!!」


「いきなりデカイ声出すんじゃねーよ」


「ユミル、そんなこと言ってないで聞いてあげようよー、
名無しさんが悩むなんて珍しいじゃない」



あぁ、クリスタマジ天使・・・(結婚しよ)

・・・てか待て、珍しいとは何だ、私は常日頃からこのことについて悩んでるというのに!!!
まぁ、食堂で話すことでもないんだけど・・・




「で、名無しさんは何に悩んでるの?」


「ま、待って、ミーナ顔近い・・・」


「何だ、彼氏のことか」


「えっ?!名無しさん彼氏いたの?!」


「ちょっとユミル!!!それは秘密って約束でしょ?!」


「そんな約束したっけなぁ」



でたよ、ユミルの悪い顔。
あぁ、ユミルに教えるんじゃなかった。



そう、私には彼氏がいるのです。
その彼氏とは、


「誰?!誰々?!」


「ユミルに教えて私たちに教えないなんて・・・水臭いじゃなぁい!!!」


クリスタとミーナにバンバンと肩を叩かれる。
容赦ない、痛い。



「で、誰なのよ!!!」


「えーっと・・・」


「「うんうん」」











「・・・・・・・・・ト」



「「・・・・え?」」


「・・・・・・・・・ベルトルト」


「「ぇえええぇえええええぇええええ!!!!」」


「ちょっ、うるさいっ、教官来ちゃうよ」


「ご、ごめん」



教官だけじゃなくて、他の人からの視線も痛い・・・


「でででで!!!何が悩みなの?!
この恋愛の神、クリスタ様が聞いてあげる!!!」


「あ、ありがとう、それがね・・・?」



私の身長は150cm、ベルトルトの身長は192cm。
身長差は単純計算で42cm。



「なんだけどね・・・?」


「すごい身長差だね・・・」



ミーナの顔が引き攣る。


「そこ!!そこなのよ!!!問題は!!!」


「ヤりにくいか」


「っ、そうじゃなくてっ!!!」


「じゃあ何だ、キスしにくいか」


「なんでユミルはそっち方向に持っていくかなぁ・・・
確かにキスしにくいのはあるけど・・・」



いつも彼が屈んでくれるし・・・
問題はもっと一般的なもので・・・


「「「首が痛いぃ?!」」」



みんなの顔が呆れ顔に早変わり。
きっとみんなにとってはたいしたことないのかもなぁ。


「見上げすぎで・・・えへへっ」


「まぁ、必然的にそうなっちまうよな」


「きっと彼も腰痛いよ・・・」


「確かにそれは結構悩みかも・・・」



きっとクリスタも身長ちっちゃいからユミルとの会話に苦労してるはず・・・


「でしょ?!だからっていって悩んで何か変わるかって言われたらなんも変わんないけどさ・・・」


「言ってみればいいんじゃないかな?」


「彼に直接?」


「うん、私ユミルに言ったことあるよね?」


「あるな、確かにちょっと気をつけるようにはしたかもな。
なんせ背が高いやつは罪悪感ないし、こっちは顔が見えるわけだから苦労しねぇんだよ。」


「言ってみるのがいいかもね!!応援してるよ!!!名無しさん!!!」


「あ、ありがとう・・・」



そうだよね、悩んでるだけじゃ、駄目だよね...

今日、ベルトルトに言ってみよう・・・。



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