dream short

□※同時間お風呂大戦争
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現在男子風呂は水の音しない空間とか化していた。
なぜならば、



「お風呂最高ぉ」


「今日も一日頑張りましたねぇ、ご飯も美味しかったし!!!」


「うわっ、ミカサ腹筋ヤバ」


「そう、か・・・?」


「ホントだ!!触っていい?」


「構わない」



きゃーきゃーと隣の空間が騒がしいからだ。
普段男子と女子の風呂の時間は時間がずれている。
それは風呂と風呂の壁が薄いためだ。

それが今日は何故か、女子と男子の時間が被ってしまった。
それに男子は気づいて静かに湯船に浸かり女子の会話を盗み聞くことにした。


「名無しさん胸、」


「へ、何?何かついてる?」


男子の目がカッと目を開いた。
ついでに鼻息が荒くなる。

声からして言ったのはクリスタだろう。


「胸、おっきくなってない・・・?」


「へぇ?そ、そんなことないよ!!」


「なんで焦ってんだ、なんだあれか?彼氏に揉んでもらったか?」


「ユミル!!!」



彼氏いたの?!
なんて言葉が女子風呂から男子風呂の方にまで響き渡る。

男子風呂で反応した奴はいないからきっといないんだろう。


「いないって!!もう!!ユミル!!!誤解されるようなこと言わないでよぉ!!」


「で、でも本当におっきくなってるよ・・・」


「そうかなぁ・・・」


「お願い!!!ちょっとでいいから触らせてくんないかな?!」


「・・・・べ、別にいいけど・・・」


「ほんとに?!じゃあ失礼して・・・」



ゴクリッ
男子は息を飲んだ。


「おい、俺たちいつまでここに居るつもりだ?!」


「うるせぇ!!!今更出るに出られないだろう!!」



コニーとジャンが言い合う。


「おい!!静かにしろ!!ばかっ!!!」



ライナーの仲介があり再び男子風呂は静かになる。
すると、


「なぁ、私にも触らせろよ」


「何かユミル変なこと考えてない?」


「おいおい名無しさん、私を疑いすぎじゃないのか?」


「だって何かっ、ちょっと、ユミルっどこ触ってんのッ」


「なんだよ、ちょっと鷲掴んだだけじゃねぇか」


「ちょ、ちょっとユミル、やめなよ」


「クリスタ、これにはワケがあるんだ、私はお前だけだから心配すんな」


「い、いや、そういう意味じゃなくて」


「っんぁあ」








ガタッ



男子たちはおもむろに頭の上に乗っけていたタオルを腰に巻いて前かがみで去っていった。






※同時間お風呂大戦争にはご注意を。




(もう!!変な声出ちゃったじゃん!!)
(これであいつらはトイレ込むだろうな)
(え、それってどういう・・・)
(なんでもねぇよ、行くぞクリスタ)
(う、うん・・・)


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