dream short

□※お部屋大会議
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「くっそ、ユミルのやつ」



絶対俺たちがいるってわかっててやったよ。
絶対そうだ。


「消灯時間だ!!!灯りを消せ!!!」



キース教官の声に合わせてランプの明かりを一斉に消す。
部屋の中は真っ暗だがお喋りする口は止まらない。


「なぁ、」



最初に口を開いたのはエレンだった。


「何だ、死に急ぎ野郎」


「みんな、名無しさんのこと好きなのか」



二段ベッドが少し揺れた。
俺のベッドだけじゃないはずた。


「な、なんだよ、急に」



今日はエレンのベッドに集合したらしい。
俺もベッドを飛び移りながらエレンのベッドに移る。


「というか、みんな好きな奴いんのかよ!!」


「コ、コニー、うるさいよ」


「ジャンはミカサだろ?」


「は?!ち、ちげぇよ!!」


「で、ライナーはクリスタだよな、うん、そこは言わなくていい」



なぜがそういうところだけは鋭いコニー。
いや、あれは見てればわかるか。


「エレンは名無しさんだろ?」


「ち、違ぇよ!!!」



明らかに動揺するエレン。
わかりやすい、流石童貞。


「僕は、名無しさん好きだな」



まさかのベルトルト。
みんな驚きすぎて顎外れるんじゃないかってくらい口が開いている。
ライナーも知らなかった様子。


「ぼ、僕も、名無しさん好きだな」


「マ、マルコもかよ・・・」



ガクッと肩を下ろすエレン。


「そもそもお前には勝ち目無いだろう、ミカサがいるのに」


「あいつはただの家族だ」



女子の話になるとついつい話が弾む、思春期だ、しょうがない。
だんだん話しているうちに話は行為の話に。


「名無しさんとか、抱いたら、エロそう・・・」


「おい、コニーやめろ、またトイレが混む。」


「いや、だってよぉ!!!今日の風呂のはやばかったって!!!」


「そんなん知ってる!!!」


「でも、求めてくれそうだよな・・・」


「割とキス魔だったり・・・」


「うわ、考えただけでやばいっ」



今夜は眠れそうにない。



※お部屋大会議の話題には気を付けよう。





〈翌日〉
(あれ、ジャン何か隈がひどくない?)
(ああ、名無しさん、へ、平気だ、気にすんな)
(おはよう名無しさん)
(あ、おはようベル)
(おはよう)
(おはようマルコ、あれ、みんな隈ひどい)
((あ、気にしないで))
(う、うん・・・)


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