紅の魔女
□定期報告へ
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カツカツと歩く音が廊下に響く
後ろからはヒソヒソと日向さんと尚さんの声が聞こえる
「お2人とも、あまりそわそわしないでいただけますか?」
「す、すいません」
お2人がそわそわするのは仕方がない。だけどお2人はあくまでもスパイ。
なので私もあまり、そわそわしないでほしいと思う
そんなことを思っていると
「きゃっ!」
立ち止まった香撫様ぶつかってしまった。しかも、反動で日向さんにもぶつかってしまった
私は慌てて
「す、すみません!香撫様、日向さん、お怪我などはございませんか?」
そんな私を見て香撫様はニッコリと微笑み
「わたくしは平気ですわ」
「俺もだ」
私はお2人の言葉を聞いた途端ホッと胸をなでおろした
「ところで香撫様。何かございましたか?」
香撫様は少し面倒くさい顔をして
「最悪なことに、面倒なのに会いましたわね」
私は横から前を見た
するとその正体は・・・