紅の魔女
□報告中の待ち時間
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香撫様の後を追い合流して少し歩くと、常盤様の部屋に着いた
「それでは、行ってきますわ」
「行ってらっしゃいませ」
私は扉を開き、礼をした
香撫様は「失礼いたします」と言い常盤様の部屋にお入りになった。私は香撫様の従者だが、さすがに隊長同士の報告にいてはいけないので。私は
いつも扉の横で待つのだが、今回は少し違かった
「お二人とも、どうかなさいましたか?」
香撫様が部屋にお入りになってから、お二人ともは私から離れてとてもソワソワしていた
「い、いや!なんでもないぜ!?」
声を裏返しながら日向さんが答える。
とても怪しくて仕方がない
「ですけど先程からソワソワしていますけど・・・もしかして、香撫様達の会話を盗聴しているなどございませんよね」
瞬間、日向さんと尚さんがビクりと肩を震わせて顔を青くさせ始めた
「そ、そんな訳ないだろ!?な、日向!」
「そ、そうだよな」
そんなお顔でおっしゃられても説得力も無いに等しい。さっきからの言葉からも、怪しすぎる
「なぁ!」
突然、私の背後から声が聞こえた