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□Dark chocolate
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目が覚め時計を見れば一日の前半が終わってた。
もうおはようなんて時間じゃないや

数時間前まで求めあっていたんだった。
いつ頃終わったんだろう。翔大に会うのは久々でお互い止まらなかった


疲れてそのまますぐに寝ちゃったのは翔大も同じだったのかな?
綺麗な寝顔をこちらに向けてまだ寝息をたててる

散らばった衣類を拾い、温かいシャワーを浴びにバスルームへ。
いつまでもこんなことはしてられないはず。やっぱりもやもやは流れてはくれない


「おはよう。ってもうそんな時間じゃないか(笑)」
寝起きの声が扉の向こうから聞こえた

私もおんなじこと思った。なんだか胸の奥がくすぐったい
『おはよう』「ねぇ俺も入っていい?」『いいよ』

大きめのバスタブに向かい合った私たち。気まずくはないけど沈黙が妙に悲しい


「体つらくない?」『つらいからお風呂浸かって癒してんの』
優しさは素直に返せない。子どもみたい

「お前ちゃんと食ってんの?前よりすごい痩せたよね?」
『ほっといてよ彼女じゃないんだから』
「あいつと別れたら俺の彼女になる?」

顔を上げると真剣な顔の翔大。
「心配なんだよお前、大切にしたいから」


もらった人へのお返しはホワイトデー。
今日の日のこの愛のお返しは今度のバレンタイン。

普通じゃない。それくらいが私たちにはぴったりだから



Fin.
 

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