長編
□隣の、きみ 2
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「オマエ、なんでこんな事も分かんねーんだよ!!」
『泉の説明が下手だからでしょ!?』
「っんだと!?」
『何よ!!』
二人のケンカを見る、9組のメンバーと、7組の水谷。
花井と阿部は、栄口と共に部活についてシガポのところへ会議に行った。
「…なぁ、アイツらって、本当に付き合ってんの?」
浜田の問い掛けに、「さ…、さぁ…?」と、首を傾げる水谷。
「あー、めんどくせーやつだな…」
『な…なんでそんなこと言うの…?私、泉のこと大好きなのに…』
目を潤ませる名前。
『泉は…、私のこと好きじゃなくなった…?』
可愛らしく首を傾げ、上目遣いで見る名前。
「ばっ…、好きに決まってんだろ…」
『泉…っ』
「…うん、見事なバカップル」
「そ、そうだね…」
「オマエら!!ここは教室だぞ!?」
会議から帰ってきた花井が、顔を赤くして怒鳴る。
「へーへー、うるせぇな」
『ね、泉。屋上行こ?』
ギュッと腕に抱き着く名前の頭をぐしゃぐしゃと撫で、
「そーだな」
と微笑んだ。
花「…俺、もう疲れた」
水「あはは…」
田「泉、いーなー…俺もギュッてされてー!」
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