BL 水栄
□気持ちに、素直に
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「水谷ー!いっくよー!」
「おー!」
栄口が投げたボールを、
掴む。
パンッという、気持ちのいい音が鳴る。
練習が終わって、帰る仕度をしていると、栄口は、泉と楽しそうに喋っていた。
ちくりとする胸に苛立ちを覚えて、
早く帰りたくなった。
栄口は、泉のものなのか?
あの二人は…付き合ってるのか…?
…なんて事を考えているだけで既に変だ。
男、男だよ
俺も、栄口も、泉も…
みんな男だ…
なのに、なんで…?
「でも栄口は−…」
「違うったら!泉こそ−…」
ちくり
「あーーっもう!!意味分かんないっっ!!」
「ど、どうした?水谷…」
花井に心配されちゃった…あははー…
「な、なんでもないっ」
仕度をして、部室を出た。
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