長編

□隣の、きみ 2
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昼下がりの屋上。



泉と二人。






もう秋になるこの季節。

まだ少し暑いけど、




風がいいかんじに涼しい。











…やばい。





私、今泉とキスしたい…。






だって二人きりなんだよ!?



他に人いないんだよ!?




こんなチャンス、滅多にないし…。




だからといって、私から頼むのも恥ずかしいし…。






それとなく泉を誘って、その気にさせよう…!



『ねぇ泉ぃ〜…』



コテンと、泉の肩に頭を乗せて、甘えた声を出してみる。






「あ?変な声出すなよ、気持ちわりぃ」




らしくねー、と笑う泉。




撃沈












『気持ちわるいとか…』



言わなくてもいーじゃん、とこんどは唇をツンと尖らせて、上目遣いで見てみる。




「変な顔」




ムニュと頬を摘まれる。











はい。撃沈(2回目)















もー…、




こうなったら、強行突破だ!!







『泉っ』




「な……んっ」








イキナリのキス。




どーだ泉!!




私だって、やれば出来るんだよーだ!







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