好きと言えたら

□嫌いな自分…
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それから数分後ホームルーム開始時間ギリギリの時刻に息を切らせ慌ただしく下駄箱の前へ現れたウララはすぐさま傘の存在に気付く…


タッタッ…!!


ウララ「あ…!昨日私が貸した傘だ…!あの人置いといてくれたんだ…!」


傘を手に取り靴を下駄箱へしまおうとするウララは何かを見つけた


ウララ「な…なにコレ…?」


そこには身に覚えのないお菓子が置かれていた…


ウララ「え…?!お菓子?!何で私の下駄箱に…??何コレ?!もしかして毒入り?!え…イジメ?!」


謎のお菓子に戸惑うウララであったが何やらお菓子の箱に書かれている事に気付く…


チラ…??



(昨日は傘ありがと!!コレお礼!高尾和成)



乱雑な字で書かれた高尾のメッセージを見てようやく贈り主の存在に気付いたウララ


ウララ「昨日私が傘を貸した人からか…私が男子と話せないの知っててざわざ…なんだか気を使わせちゃったなぁ…はぁ…こういう時つくずくこの性格が不便に思えたりするぅ…」


そんな事を思いながらウララは達筆に書かれた高尾の名前を指でなぞった…



ウララ「高尾和成…っていうんだ…/」


ウララ「クス…ありがと…/」



細かい気遣いを示してくれた高尾の優しさに照れつつも嬉しそうにウララは届かぬ礼を呟いた…
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