好きと言えたら

□淡い想いと苦い想い
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そんな会話を交えながら二人は路地を歩く…

すると突然高尾が口を開いた


高尾「なぁ〜?なんか腹へらねぇ?」


ウララ「うーん…私はあんまりかなぁ?」


高尾「今日は一日球技大会で身体使ってたからなんか腹減ったわ〜」


ウララ「クスッ…確かに今日は高尾くん大活躍してたもんね?なら、コンビニとか寄って帰る?」

高尾「コンビニってよりも今日は珍しくお互い早く帰れた訳だし、どっか寄り道して帰ろうぜぇ?」


ウララ「えっ…?!いいのっ?!」


高尾「いいのって…俺から誘った話なんだけど?」


まさかの高尾の誘いに目をキラキラと輝かせ食い付くウララ



ウララ「行くっ!行くっ!」


高尾「んじゃ〜ウララのおごりな!」


ウララ「ちょっ…何でそーなるのっ?!」





その後二人はファーストフード店にて軽食をとる事に…



高尾「金条先輩?あぁ〜確か三年のサッカー部だっけ?」


ウララと向かい合い座る高尾は頼んだドリンクのストローをくわえたままウララの話に耳を傾ける


ウララ「へーえ…金条先輩ってサッカー部なんだぁ〜!!」


高尾「んで?その金条先輩がどーったの?」


いつものように素っ気ない態度ながらもきちんとウララの話に身を寄せる高尾


ウララ「実はね?その金条先輩とマイちゃんが今すっごくイイ感じなんだよぉ〜?」


待ってましたとばかりにウララは興奮気味にハンバーガーを口いっぱいに頬張りながら話始めた


高尾「マイちゃんってお前とよくツルんでる国仲の事かぁ?」


ウララ「うんっ!そうそう!それでね?マイちゃんはずっと金条先輩に憧れててね?それで、球技大会をきっかけに今二人の仲が急接近したんだよぉ〜!ねぇ?凄いでしょ?」


高尾「何でんなお前が興奮してんだよ…?っつっか、あんま腹減ってねぇーとか言っといてお前結構ガッツリ食ってんな…」


そんな高尾の突っ込みはお構い無しにウララはマイの話を嬉しそうに目尻を下げ微笑みながら静かに語った


ウララ「クス…だってマイちゃん金条先輩の事となると凄く一生懸命でねぇ?本当に金条先輩に夢中ってゆーか…大好きなんだなぁって思って…そんなマイちゃんの姿を見てたら、なんだか私まで嬉しくなっちゃって…だからね?私はそんなマイちゃんの恋を心から応援したいのっ…」


高尾「へーえ…まぁ〜ウララらしいよなぁ?そゆーとこ」


ズルズル…



頬杖を付きそんなウララの話を聞き入る高尾のドリンクからはズルズルっと飲み干したジュースの音がストローから響いた


ウララ「そーかなぁ…?」


高尾「お前ってさ?いっつも自分の事はスゲェどーでもいいみたいな感じのくせに、周りの人間に対しては超〜親身じゃん?」


ウララ「そーかなぁ?自分じゃよく分からないけど…」


しっくり来ない表情で首を傾げるウララの瞳に高尾は視線を置くと薄っすらと笑みを浮かべ言った


高尾「俺は好きだぜぇ?お前のそゆーとこ」


ウララ「っっ…//?!」


不意に放たれたその言葉にウララは目を丸くし赤くなった


高尾「ブハッ!!なんっつー顔してんだよっ!!」


ウララ「だって…!高尾くんがいきなりそんな事言うからっ…//」
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