好きと言えたら
□球技大会で…
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それから数日が過ぎウララの気持ちに微妙な変化をもたらしつつも結局何の進展も見せぬまま球技大会当日を迎えた
午前の試合を終えた三人は時間潰しに校内を回る…
マイ「ねぇ〜?三年の先輩今ソフトやってるみたいだよっ!見に行こうよっ!」
ユリ「三年なんか興味ないし…」
マイ「ユリちゃんはなくても私はあるのっ!!」
ウララ「三年の先輩に誰か気になる先輩でもいるの??」
マイ「ウララちゃん!!よくぞ聞いてくれたっ!!」
するとマイは身を乗り出し力強く話始めた。
そんな姿を呆れた表情で見るユリと圧倒されるウララ
ユリ「はぁ…始まったょ…」
ウララ「や…やっぱりいるんだぁ…?えっとその先輩ってのは誰なの?」
マイ「私が今超〜超〜超〜夢中になってる先輩とはっ!ズバリッ!金条誠先輩っ!!」
ウララ「かねじょう…?まこと?知らないなぁ…」
マイ「ルックス!頭脳!運動神経!全てが完璧に整ったまさに!パーフェクトボーイだよ!その金条先輩がくり広げる華麗なソフトを観なければ球技大会は始まらないっ!!」
ユリ「いや…もう始まってるから…球技大会」
目をキラキラと輝かせ乙女の様に話すマイが妙に可愛らしく思たウララは便乗する様に言った
ウララ「じゃ!私達ももう試合終わっちゃってるしっ!マイちゃんの為にもその金条先輩の美しいフォームとやらを見に行こうっ♪」
マイ「オォーウッ!!」
掛け声と共に弾む足取りで廊下を進むと突然…
「あっ!いたいたっ!!オイッ!!ウララッッ!!」
トゲトゲしい声でウララを呼び止めたのは高尾だった
いつもよりも荒々しい調和と高尾の存在にまごまごと降り返るウララ