好きと言えたら
□夏休み
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ウララ「あぁ〜!もぉ〜!暇だよぉ〜!」
暑さに溶けた体をソファーへ横たえアイスをくわえるウララ
ウララ「夏休みの宿題も仕上げちゃったしコンクールも終わっちゃったしぃ…あぁぁ〜もぉぉ〜完全にやることがなぁ〜い!」
そう駄々をこねるウララであったが何より一番気がかりであったのはやはり高尾の存在…
ウララ「夏休み入ってから一度も会ってないなぁ…。高尾くんも大会控えてるから夏休み中はずっと部活の練習だって話してたし…やっぱり忙しいのかな…」
さみし気な表情でぼんやり高尾の顔を思い浮かべる
「…元気かなぁ…」
すると突然ドアの向こうから兄の声が響きハッとする
兄「おーい!ウララ〜ユリとか言う子から電話来てるぞ?」
ウララ「えっ?!ユリちゃん?!」
予期せぬ電話にやや戸惑いながらも受話器を受け取ると…
ウララ「もしもし?」
ユリ「あんたマジでいい加減携帯買えっ!!中学生にもなって家電に掛けるとかなんか恥ずかしいわっ!!」
出て早々ユリの鋭いツッコミに苦笑するウララ
ウララ「ハハハ…すみません」
ユリ「それよりもウララ今ヒマ??」
ウララ「うん!ヒマ過ぎて軽く溶けてたょ〜」
ユリ「ならさ?今からマイん家に集まって夏休みの宿題やるんだけど良かったらウララも来る??」
ウララ「行くっ!行くっ!」
ユリ「じゃ〜色々準備とかもあると思うから1時間後にマイん家集合ね!」
ウララ「うんっ!分かったぁ〜!」
そう明るく電話を切った後準備を済ませ自宅を出た