好きと言えたら
□再会‥
2ページ/3ページ
高尾「ハハ!ちょ!何してんのー?!お前?!なんか何気に久しぶりじゃねぇ?!」
語尾を上げて得意のテンションで話す高尾に対し彼女はやや控えめに笑い答えた‥
ウララ「クス‥本当偶然だねぇ?もぅビックリしちゃったよぉ」
目尻を下げ無邪気に笑う彼女の姿を高尾はどこか虚ろな表情で見つめ僅かに物思いにふけていた‥
‥じぃぃ‥
そうそう‥この顔この顔‥
笑い方昔と変わんねぇなコイツ‥
なんか髪も伸びた‥?
下ろしてるせいかな‥
中学の頃はずっと二つに結んでたもんな‥
そんでその髪を俺はよく引っ張ったりして遊んでたっけ‥
高尾「フゥ‥」
そんな事を想い出した高尾の口元が優しくゆるんだ‥
しかしそんな温かなムードを断ち切るように彼女は気まずそうに話を切り上げた‥
ウララ「ごめん‥それじゃ私そろそろ行くね?」
現実的な彼女の言葉に我に帰った高尾は慌てて答えた
高尾「あっ‥オゥ!気を付けて帰れよ?!」
ウララ「うん‥!ありがとう?高尾くんもね?じゃあ‥またね‥!」
足早に歩く彼女の後ろ姿を高尾は遠い眼差しで見つめていた‥
その様子を黙って見つめていた緑間が高尾に声をかけた‥
緑間「高尾の知りあいか?」
高尾「あ?まーなぁー!アイツ俺と同中で昔よくツルんでたんだわー」
緑間「そしてお前は彼女にフラれたと言うオチなのだな?」
ギクッ!!
悪びれる様子もなく単調に話す緑間の言葉にあからさまに動揺を見せる高尾
高尾「ちょ!真ちゃん!いくら真ちゃんの感がイイからって!普通それ言う?!どんだけストレートな人間なんだよ!お前!」
高尾は多少の苛立ちを見せた後、観念した様子で語り始めた‥