好きと言えたら

□嫌いな自分…
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下駄箱に着くなり高尾はウララの名前を探す

高尾「えっと…二組の春野…春野は…」

矢田「なんだよ?直接渡せばいいじゃん?」

高尾「いや…さすがにそれはマズくねぇ?俺のせいでぶっ倒れちまったら可哀そうだし…」


(チラ…?!)


高尾「お!あったあった!」


ウララの下駄箱を見つけた高尾は借りていた傘を下駄箱にひっかける


矢田「あ!佐藤〜!おは!なぁー!なぁー!お前今日の課題やった?!俺やってねーの!ハハハ〜!」


課題の事で頭がいっぱいな矢田は同じクラスの男子を見つけるなりその話題で持ちきりで高尾を残しヘラヘラと教室へ向かってしまった…

そんな矢田に気にもとめず高尾は何気なくウララの下駄箱のネームプレートを眺めた




春野ウララ




高尾(へーえ…ウララってこう書くのかぁ…珍しい字だな…っつーかわざわざ傘貸してもらったのに、礼も無しにタダで返すってのも…なんか気が引けるよな)


高尾「あ!そーだ!」


高尾は突然ひらめいた後、自分のバックからモゾモゾと何かを取り出しそこへペンで名前を書いた…

納得した表情で高尾はその物をウララの下駄箱へ置き教室へ向かった…
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