好きと言えたら

□変わりたい気持ちと過去
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その頃二組の教室では…

マイ「ウララちゃん今日も遅刻かなぁ〜?」

ユリ「もうすぐホームルームが始まるってゆーのに一体何をやってるのかね…あの子は…」


その時ゆっくりと教室の戸が開けられた


「ガラガラ…」


マイ「あ!きたきた!」

ユリ「ウララ!!遅い!!ギリギリ!!」


遅れた割に焦る様子もなく落ち着いた様子でカバンを机にかけ話すウララ


ウララ「おはよー?ごめんごめん…!また寝坊しちゃったぁ!ハハハ…」


あっけらかんと笑ってみせるウララだがその笑顔はどこか乏しい


ユリ「…?」


先生「皆おはよー!!はーい!ホームルーム始めるわよー?」


ウララの異変に気付くユリだったが担任の挨拶と共にそれは遮られた…



休み時間に入ったがウララの意識はどこか上の空で授業が終わったというのに机には前の授業で使われた数学の教科書とノートが並べられていた…


ウララ(あれからあのお婆さんどうなったんだろう…大丈夫だったかな…私があの時もっと力になれていたら…)


そんな事を想い心を奪われているウララの耳に突然マイの声が響きその瞬間我に返ったウララは慌てて返事をする


マイ「ねぇ〜?ウララちゃんってば〜?ちょっと聞いてる〜?」


ビクッッ!?


ウララ「あ!ごめん!え…えっと…なに?」

マイ「今日のお昼はどこで食べる?って話だよ〜!」

ウララ「あ…えっと…中庭でいいんじゃない?天気もいいし!(ニコ)」

マイ「ウララちゃん…外みて…外…思いっきり雨だから…!!」

ウララ「うぐぅ…!!」

マイ「だから今日は中庭じゃなくてどこで食べるかって話してたんだけど?!もぉ〜ウララちゃん全然話聞いてないじゃ〜ん!!」

ウララ「ハハハ…ごめんごめん!」


明らかに心ここにあらずと言ったウララの行動にユリは口を開いた


ユリ「ウララさぁ?最近なんかあった?」

マイ「え?!そうなの?!なになに?!恋煩い?!」

ウララ「な…!?え!?べ…!別になにも!!いたって健康です!!」


二人の言葉に動揺しつつもウララはとっさに否定した


ユリ「いや…!別にあんたの体調のことは聞いてないから…!何もないって言うならいいけどさ…なんか今日のウララはボーッとしてる感じしたからさ?」

ウララ「そ、そうかな…?」

自分を気遣うユリの言葉を察したウララは心配をかけぬようシラをきる


マイ「ハハ!ウララちゃんがボーッとしてるのはいつもの事じゃん?」

ユリ「それもそーね?!」

すると突然思い出したようにウララが話す…


ウララ「あ…!でも!一つ悩んでる事あったかも!!」

ユリ・マイ「…?」

ウララ「子猫の里親が全く見つからなぁ〜い!!」

ユリ「それ、絶対あのポスターが原因だから!」

マイ「確かに全然可愛くない…むしろ恐い!!」

ウララ「そーかなぁ?」
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