好きと言えたら
□みつけた…
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三人の会話をカーテン越しに黙って聞いていた保健の先生が突然会話に割り込んだ
マイ「先生っ?!」
先生「ちょっとそのガールズトークに私もいれてくれるかしら?」
保健の先生らしからず露出した胸元に白衣とまるで大人の色気を漂わせ先生は言う
先生「春野さん?あなたの話は担任から聞いているわ…」
ウララ「な…なら私の過去も…?!」
先生「えぇ…詳しくねぇ?」
ウララ「…。」
気まずそうな表情を向けるウララに対し先生は暖かい目で見つめ話す
先生「色々大変だったわね…?」
ウララ「あ…いや…!そんな…もぅ昔の話ですからぁ…!」
哀れんだ様子で話す先生の姿に気を使うウララ
そんな深刻そうな話しをする二人に温度差を感じたマイとユリは遠慮がちに答える
ユリ「えっと…ごめん?これって結構マズイ話?」
マイ「私達ここにいて良かった?!ちょっと気になるけど…その話」
そんな二人の様子を察したウララは少し慌てた様子で二人を庇う
ウララ「あ…!ごめんね!そうだよねっ?二人には私の過去の話した事が無かったよねっ?!」
ユリ「過去?」
マイ「それってもしかしてウチの学校に転校してくる前の話?!」
二人の質問にたいし顔色一つ変えず平然と明るく話すウララ
ウララ「うんっそうだよぉ?別に二人には隠すつもりとかは無かったんだけどなかなか機会がなくて話そびれちゃってたね?!実は私ね?前の中学にいた頃ストーカーにあってたの」
ユリ・マイ「ストーカーッッ!!??」
衝撃的な告白に二人は思わず大声で叫び驚いた
先生「ちょっと!あなた達!声が大きい!!」
その話を聞いたマイはまるでどこかの新聞記者のように興味心身な様子でウララに食い付いた
マイ「内心私もずっと気になってたんだけど!もしかして!もしかして!ウララちゃんの男嫌いも!こっちに転校してきた理由もそれが原因だったり?!」
ユリ「ちょっと…!マイ!ガツガツし過ぎっ!!」
あまりに威勢のいいマイの反応に苦笑しつつも質問に答えるウララ
ウララ「ハハハ…まぁ…そんな所だね?」
二人はそんなウララの辛い過去に心を痛めた
マイ「…まさかウララちゃんにそんな辛い経験があったなんて…」
ユリ「辛かったね…?」
自分の事を気遣う二人の優しさはとても嬉しく思たが要らぬ心配を掛けてしまう気がしたウララは慌ててその場を取り繕った
ウララ「でっ!でも!昔の話だしっ?!今は本当何とも思ってないからさ?!」