好きと言えたら

□好きな人…
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そんな中午前の授業が終わり昼休みに差し掛かった二組の教室…


ユリ「ウララ〜?ご飯食べ行くよ〜?」

ウララ「あ!待ってぇ〜!」


いつもの様に中庭で昼食を摂るべく教室を出る三人

そんな三人の存在に気付かぬままウララ達のいる廊下の少し後ろを歩く高尾と矢田


矢田「マジで大丈夫なのかよ〜?俺どーなっても知らねぇーかんね?」


不安気に話す矢田を尻目に余裕の表情で高尾は言葉を返す


高尾「大丈夫〜大丈夫〜♪春野ならもぅ問題ねぇーから!」


何やらウララに用があるこの二人は二組の教室へ向かう所だった

そして丁度廊下を歩くウララの後ろ姿を視界に捕らえた高尾はすぐ様大きな声でウララの名前を呼んだ


高尾「おっ!いたいた…!お〜い!!春野〜!!」

矢田「ちょっ!いきなりかよ?!倒れたらヤバくないか?!」



不意に大声で自分の名前を呼ばれたウララはビックリした様子で振り返る



ビック…!?



ウララ「あ…たかぉ…」



高尾の存在に気付いたウララは返事を返そうと声を掛けた途端に威勢のいいユリの言葉でそれはさえぎられた


ユリ「高尾っ!!てめぇ!!気安くウララに話掛けんな!!」

マイ「大丈夫?ウララちゃん?フラフラしない?」


つい昨日男子と話した事によって見事に倒れてしまったウララを気遣い必要以上に男子に警戒するマイとユリ


ウララ「あ…!いや…!」


二人の誤解を解こうとするが、しかしどう説明して良いのか分からず困惑するウララ

そんな三人の前へ堂々とした足取りで歩み寄る高尾は面倒くさそうに言った


高尾「ゲェッ…護衛つきかよ…」

ユリ「なんか言った?!」

矢田「ちょっ!高尾!山田怒らせたらマジでやばいんだぞ!超〜怖いんだぞ!」

ユリ「矢田〜?あんたまさか小学の頃私に殴られたあの痛みまさか忘れた訳じゃないでしょ〜ね〜?」

矢田「ギクッ…!!」

高尾「た…確かに半端ねぇ存在感出してんだけど!ってか…なんか俺らすげぇキレられてねぇ?!」


警戒と言うより明らかに戦闘態勢に入るユリの姿を見て慌てて止めに入るウララ


ウララ「ちょっと!ユリちゃん!」

ユリ「ウララは下がってな?話なら私が代わりに聞いてあげるから?」

高尾「いや…それじゃ意味ねぇーんだけど…」


そんなウララの言葉に全く耳を貸さないユリを見て居た堪れなくなったウララは思わず叫んだ


ウララ「ちぃ!!違うのっっ!!!」



「…?!…」



突然響いたウララの声に空気は一瞬にして静まり返った…
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