好きと言えたら

□それから…と本音
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次の日…

生徒達で賑わいを見せる昼休みの売店…


その近くに隣接されてある数台の自動販売機の前に並ぶウララ達


ユリ「ウララまだ決まらないの〜?早くしてよねぇ?」


ウララ「うーん…いちごミルクにするか…ココアにするか…迷うぅ…」


マイ「なら同時に同じボタンを押して運に任せるのは?!」

ユリ「いや…普通に選べよ…」

ウララ「それいいねぇっ!じゃあ…」


そう言いウララは張り切った様子で二つのボタンに手をかけようとしたその時スゥーっとウララの背後から大きな手が伸びて来たかと思うと、その手は何のためらいもなく全く違う飲み物のボタンを押した



ピッッ!



ウララ「あっっ!」



慌て振り返るとそこに立っていたのは何の悪びれもなく笑う高尾だった


高尾「こんな日によく、んな甘ったるいもん飲めんなぁ?やっぱりこゆー暑い日にはスポドリに限るっしょ?!」


ウララ「高尾くん!?ってゆーか勝手に押さないでよっ…!」


ふて腐れた顔で話すウララを見るなり優越感たっぷりの表情で高尾は話す


高尾「あっれれ〜?もしやウララちゃん昨日俺とした約束忘れちまった訳〜?!えっと、誰のお陰で0点取らずに済んだんだっけか?」


ウララ「くぅ…!!そっ…そうだった!」


高尾「何ちゃっかり忘れてんだよっ!!その為にわざわざ売店までウララ探しに来たんだぜぇ?なのにお前、超〜当たり前の様に自分の飲み物選んでるし!!ったく!どーゆ事だよ?!コラァ!」


苛立ちながら高尾はツインテールに結んだウララの髪を引っ張りもて遊んだ


グイグイ…!!


ウララ「すぅ…すみません…って何で奢ってあげる私が立場下になってるの?」


高尾「そりゃ〜アレっしょ?ウララは純粋過ぎるて騙されやすいから?ププ…」


ウララ「それって褒め言葉なの〜?」


高尾「ハハッ!あぁ!超〜褒めてるぜ?むしろ尊敬すら感じるねぇ〜」



そんなじゃれ合う二人を冷め切った目で見つめるユリはうっとうしそうに話す


ユリ「ちょっと!あんた達自販機の前でイチャつくのやめてくんない?凄く邪魔なんだけど?私ジュース買えないんだけど?」


その言葉にウララは赤面し慌てて否定をするが高尾は余裕の表情でユリの言葉を受け流す

ウララ「ィ…/!!イチャつく/?!べっ…!別にそんなつもりは…/!!」


高尾「ハハッ!ワリィワリィ!ほらウララもこっち来な?!」


そう言い再びウララ髪を引っ張り誘導する高尾


ウララ「ちょっと…私の髪は犬のリードじゃないんですけど…」


そんな二人のやり取りを熱い視線で見つめるマイ


マイ「いいなぁ〜!ラブラブで〜!羨まし〜/」


ウララ「だから違うってっ…/!私達ただの友達だからね?!」


ユリ「はいはい…」

マイ「ね〜?それよりも早く中庭行かないと場所とられるよ〜?」


ウララ「そーだねぇ!じゃあ高尾くん私先行くね?」


高尾「あぁ!んじゃまた帰りな!」


そう言葉を交わしウララを見送る高尾の後ろから不意に現れた矢田


矢田「あっ!いたいたっ!!もぉ〜!高尾勝手に先行くなよ〜!!」


高尾「なんだ矢田か〜ワリィ!ちょっとウララに用があってな」


矢田「ウララちゃん?何?いたの?なら俺にも声掛けてよ!!」


高尾「何でいちいちオメェーに報告しなきゃなんねーんだよ!っつっか!馴れ馴れしく下の名前で呼ぶなって前から言ってんだろ!!なんかすげぇムカつくんだけど?それ」


矢田「相変わらず旦那は嫉妬深いお人ですな〜?」


高尾「ほっとけ!!」
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