好きと言えたら

□球技大会で…
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ウララ「あ…高尾くん?って…なんか怒ってる…?」


そして高尾はズカズカとウララの元へ歩み寄るなり顔をしかめ苛立った様子で言った


高尾「オマッ!!さっき試合だったんだってな?!何で俺に教えてくんねぇーんだよっ!!見逃したじゃんかっ!!」


その言葉に気まずそうに高尾から目を逸らすウララ



ウララ「あっ…えっと…ごめんねぇ?ちょっとバタバタしててねぇ?」


(本当は教えようと思ったんだけど…自分の試合を高尾くんに観られると思ったら妙に恥ずかしくなっちゃってぇ…結局教えなかったんだよねぇ…やっぱ怒られたぁ…)


高尾「ったくよ〜!お前のスーパーアタック俺超〜楽しみにしてたんだぜぇ〜?」


ウララ「どうせ馬鹿にして笑うクセに…」


スネて話す高尾に聞かれぬ様ボソッと呟いた


高尾「へぇ?なんか言ったかぁ?」


ウララ「あっ…いやっ!何でもありませんっ!」


慌てるウララを気に留める事なく高尾は話をつづけた


高尾「んでっ?ウララ次の試合は?いつ?」



ウララ「えっと〜今日は二試合とも勝っちゃったから次は明日だよ〜」


高尾「んだよっ!!終わっちまったのかよっ!!なら、明日はぜってぇー見に行くからちゃんとお前俺に教えろよ?!返事はハイだぜぇ?!」


有無を言わせない高尾の態度に思わず尻込みするウララ


ウララ「はっ…はいっ」


叱られた子供の様に小さくなるウララに高尾は目を細め爽やかに笑い、クシャクシャっとウララの頭を無造作に撫でた


高尾「ハハッ!よしっ!いい子だっ!んじゃ〜俺次、審判の係りだからそろそろ行くわっ!」


ウララ「え?あっ…そーなんだぁ!うんっ!頑張ってねぇ?」


その場を後にしようと背を向けた高尾だったが不意に何かを思い出し再び引き返した
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