The☆Trip

□こんな世界嫌
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「早く見よ……リヴァイ兵長見たくて仕方なかったんだー……」



香「たしか……19話だっけ?」



「うん、そう……今回はどんなふうなのかな……?」






進撃のアニメを見るのがうちの楽しみでもあるんだ。


でも、やっぱり一人で見るよりもこっちのほうが楽しい。


だけど、いつ見てもこんな世界に行けたらいいなって思うんだ。


今いる世界よりも進撃の世界に行けたらどんなに幸せだろう。






「やっぱりかっこいいな……この、俺の感だって言ってるとこも……」



香「うん……やっぱり、こんな世界にいけたら幸せだろうね……」



「!………うん、リヴァイ兵長に会いたいよ……」





涙は出てこないけど、アニメを見ていると泣けてくる。


正しいことしてるうちが、いじめられて教師も親も誰も助けてくれないんだろ。


こうやって隣にいる香織ぐらいだよ。


いつも、慰めてくれるんだ。






「行きたいな……こんな世界から出たい……」



香「うん……エレンたちに会いたいよ……」



「はあ……でも、無理なんだろうな……」






そう、進撃の世界になんて普通はいけるもんじゃない。


だって、2次元の世界だから絶対にいけない。


なのに、リヴァイ兵長に会いたくて求めてしまう。






「「はあー………」」



?『そんなにこの世界はいや……?君たちはここから抜け出したい?今すぐに?』



「えっ……?何……?」






どこからか声がした。


でも、この部屋には誰もいないはずだ。


この家にも親はいない。


今ここにいる2人だけだけど、香織
は何も喋っていない。







「誰………?誰が話しかけてるの……?」



?『質問に答えてよ……君たちはこの世界から抜け出したいの……?そんなに進撃の巨人の世界に行きたい……?』



「「………行きたい!こんな世界から抜け出したい!一刻も早く!」」







うちらは声を揃えて叫んだ。


叫んだ瞬間いきなり光り始めた。


だから目を瞑って抱きしめ合っていた。


それほど、光が眩しくて目を開けていられなかった。
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