禁断の果実を貪る者

□優しい時間から大好きな時間になる
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最近、大好きな神楽と身体を繋げられて嬉しい反面、
最近避けられている気がするのだ。

話しかけようとすれば、ハンジ達に邪魔される…

にしても、神楽は矛盾している。
昼間は自分を避け、夜は部屋に来て愛し合うのだ。
それにしても、最近目が霞む…
疲れか?と思っていたら、リヴァイがやって来たと思う。

あの、乱暴な明け方だ。
間違いない。

「エルヴィン、ちょっといいか?」
「あぁ、何かようか?」

ガンッ

と、リヴァイは椅子に座ってから足を机に乗せる。

「てめぇ、最近神楽を抱いたか?」
「あぁ、抱いた」

それがどうしたと問いかけた。

「…別に。そういえば健康診断にまだ行ってないそうだな。医務の奴らが言ってたぞ。」
「なんだ、リヴァイ。心配してくれているのか?」

薄ら笑いを浮かべて、リヴァイに言った。

「団長様様がぶっ倒れたりしたら
兵士達に示しがつかねーだろ。ささっと行く事だな。」

そう言って、リヴァイは部屋を出て行こうとした。

「なぁ、リヴァイ。神楽を知らないか?」
「あぁ?あいつなら休暇を満喫してんじゃねーか。…申請が通ったからってハンジが話していたぜ?」

そして、出て行った。


…おかしいな…そんな申請受け取ってない…。

確か、神楽はハンジの部隊に所属してたな…
「健康診断を受けてからハンジの所に行ってみるか…」




「あぁ、団長!お待ちしてました!健康診断は早めに受けて下さいね?」

医務室に着くなり看護婦に言われてしまった。

「すまない。では始めてくれ。」




ーーーーーーー









「リヴァイー分かったのかい?」
「あぁ、分かったぜ。ミケにも確認を取らせたしな。」

「なら…確信犯だよね?その子…」







ーーーーーー



「団長、それでは次に視力検査しますねー」









「はい、お疲れ様でしたー。
んーちょっと深刻ですね…
団長、これ見えますか?」

そう言われ、見せられたのはコインだった。

近くで見ているのにあまり見えないのだ。

「視力が低下してますね…夜なんか特に気をつけてくださいね?矯正器具を掛けるのをオススメします。」
「あぁ、分かったよ。他に悪い所は?」
「ありません。鍛錬を怠らず頑張って下さいね。」

そう言われ、私は医務室をでて、
ハンジの元に向った。


「ハンジ、いるかい?」
「あ、エルヴィンー待ってたよー」
「は?」

ハンジが居るであろう研究室に行けば、ミケとリヴァイがいた。

「まぁ座ってよ。」

そう言われ、椅子に座った。

「ねぇ、エルヴィン。エルヴィンは本当に神楽を抱いたのかい?」

…何を言っているのだ?

「本当にそれは神楽だったのかい?」
「神楽に決まっている。何を言っているんだ?」
「…。エルヴィン、残念な話だが…エルヴィンが抱いた神楽は…神楽では…ない。」

何を言っているのだろうか?
神楽では…ない?

「実はね神楽だと思っていた彼女は違う子なんだ。その子は、エルヴィンの視力低下を知っていたんだ。それに漬け込んだんだよ。」
「何かおかしな事はなかったか?」

ミケに言われ、よーく思い出す。


確かに確証があった。
「早く神楽の所に行きなよ。彼女は今マリアの自宅に帰省してるよ。」



そう言われ私は直ぐに彼女の自宅に向かった。
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