碧の涙
□風邪には御用心
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ある日、談話室で雑談中の時ミケさんに
臭いを嗅がれた。
スンスン…
そこには、エルヴィン団長と、リヴァイ兵長、ハンジさんは、ミケさんがいた。
「神楽…風邪をひいたか?」
「え?そうですか?何か臭いますか?」
「あぁ、具合が悪い臭いがする。」
どういう臭いですか…
「自分の体調も管理出来ないとは…情けない。」
「リヴァイ兵長、私風邪なんかひいてません。決めつけないでください。」
少し反論してみた、だって本当に風邪なんかひいてないんだもの…
「けど、一応薬は貰っておきなよ?今回の風邪は厄介らしいからね。」
「そうだな。風邪をひかれては困るからな。薬を貰いに行きなさい。神楽。」
ハンジさんとエルヴィンさんに、
言われては仕方ない…
「はい…分かりました。」
私は渋々薬を貰いに医務室に行った。
神楽が医務室に行き、リヴァイがミケに問うた。
「ミケ、神楽の体調はどうだ?」
「今流行ってる風邪だ。しかし、鈍感だな神楽は。平然としている。咳も喉の痛みや鼻水、悪寒、発熱等何ひとつ感じさせないのだ。自覚がないとしか言えない。」
神楽は兵団内一、天然系の超がつく、鈍感だ。
「それは、大変だ…ハンジなんとか、出来ないか?まぁ、自覚がないのはおかしいが…リヴァイ、兵士達が風邪を引いていないかミケと見に行ってくれないか?」
二人は颯爽と兵士らの元に行った。
「神楽が自覚症状がないのはやっぱりおかしいね。一度検査して欲しいけど…きっと嫌がるだろうね。なんとか、やってみるよ。後神楽には、余り近づかない方がいいね。」
「そうだな。神楽には可哀想な事をするが致し方あるまい。」
次の日、神楽・ドラゴノットには近づかないようにと、勧告が彼女以外に話された。理由はなにかしらの病気にかかっているかもしれないので余り近づかないようにと言う内容だった。そして、神楽には2週間ハンジの実験参加を言い渡された。
「リヴァイ、ミケ、どうだった?
」
「…いたんだよ。自覚がないのに風邪を引いている奴等がよ。」
「何人いたんだ?」
エルヴィンは書類をサラサラと書きながら問う。
「…兵団内全員だ。信じられない事にな。」
私は、耳を疑った。どう言う事だ?と言うものの、全く分からないと、言われた。
「まさか、兵団内全員とは…感染していないものは?」
「俺とハンジ、ミケ、エルヴィン、それと、ハイム、テンダー、イグリース…五年前に生き残ったもの達だけ、感染していない。」
何か、あるのか…?五年前の壁外調査で生き残った者達だけ何故…
「何かあるかもな。」
すると、そこにハンジがやって来た。
「エルヴィン。原因が分かったよ!医療班と話してて思い出した事があったんだよ‼」
「思い出した事?」
「ほら!5年前さ、同じ事があったじゃん?その前にさ〜」
『さぁ!今日は酒が飲めるぞ〜‼』
『ハンジ、余りはしゃぐな。ウゼェ。』
『まぁまぁ、今は楽しもうじゃないか?』
その時、出された酒には微量の菌がはいってた。
悪性、良性どちらに転がるか分からない病原菌。
しかし、飲んだ殆んどは、体内で抗体ができ、なにも、発症しなかったようだ。
「その時の酒がまだあったみたいで新兵から年長者まで祝い酒として、飲んだらしいんだよ!その酒をさ!」
「成る程な、で?薬は?」
「あぁ、ないよ。薬なん…テェ⁉」
リヴァイの回し蹴りが見事にクリーンヒットした。
ハンジは赤くなる頬を抑えながら
言った。
「痛ーい‼何すんだし?!」
「だから、てめーは能無しなんだよ。」
今のリヴァイになら睨みだけで殺されそうだ。
「ただ、どうにか菌を外に追い出す薬なら…完全には殺せないけどね。」
その日、食堂に言ってあるものを混るようにといい、渡した。
ドンドンドンドン‼‼‼
「おい!エレン‼早く出てくれ‼」
「ふざっけんな!まだはらがぁぁぁぁ‼」
「エレン‼はやくしてぇ…い…痛い…」
「おい!ライナー早くしろ‼」
「俺だって腹がいてぇんだよ‼なんでなんだし畜生ー‼」
男子はトイレに立て籠もっていた。
一方、女子では…
「お腹…痛い…ミカサは大丈夫?」
「うん。私は平気」
ミカサはピンピンしていた。
だが、周りのみんなはお腹を抱え、具合が悪そうな顔をして寝込んでいた。
神楽がそこにやって来た。
「みんな?てか、大丈夫⁉」
神楽は慌てて薬を取りに医務室に行くと…
戦場とかしていた。
兵士がワラワラと群がり、薬を求めていたのだ。
どうにか、出来ないものかと、団長室に向かった。
「エルヴィン団長!皆が…あれ?団長達…お腹痛くないんですか?皆が下痢でトイレ戦争しているのに…」
キョトンと首を傾げる彼女。
「あぁ、下痢ねーまぁ一日内容物を出し続ければ治るさ。神楽はお腹痛くないかい?」
「はい…皆食事をしてからトイレラッシュで…皆、巨人を駆逐してる時みたいな物凄い形相でトイレのドアを叩き続けてるんですよ…」
ハンジがゲラゲラと笑っているのをリヴァイが容赦無くボコボコにする。
心なしか喜んでいるような…
「神楽、今兵士達には下剤が入っていてね。しかも強力なのをね。今、謎の病原菌が寄生してるかもしれないと言う手紙が来てね。食事の中に薬を混ぜて出しているから皆、腹が下っているんだよ。」
エルヴィンがやんわりと神楽に話す。
納得した神楽は
そうなんですかーと言って、ニコリと笑う。
次の日、皆げっそりとした顔で
訓練に赴く。そこに神楽の姿は見えなかった。
「ゲッホ!ゴホ‼ゴホん‼!」
「だから、言ったんだ。風邪ひいてると。」
「ふぇぇぇえ…声が…出ない…
頭痛いし、身体も怠くて、鼻水もでるよ…」
「今日はゆっくり休みなさい。にしても君は鈍感だな。」
失笑するエルヴィン
「薬は飲んでないな?」
「だってぇゲッホ!ゴホ!」
「移すな。汚ねぇ…」
神楽は、重症の風邪を発症し部屋で寝ていたのだ。
ちゃんと、薬を飲んでおけば…
今更、後悔しても遅いのだ…
その日、神楽の部屋から奏でるのは咳と後悔の涙を流す神楽の声が響いていた…。
風邪には御用心
*夢主は只今風邪初期症状を発症しています…。
ただ、単にトイレラッシュの中、腹が痛いがトイレに入れず、ドアドン書きたくなり、変な小説になりました…すみません…
皆様も風邪には気をつけてくださいね(ヽ'ω`)