五万打*とにかくゲスい企画

□歯型
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とある、静かな夜。


どこからか、少女の小さな悲痛の声が聞こえてきた。

「…っ、い、痛いっ…!」

後ろからがぶりと、噛みつかれた肩には歯型が生々しく残る。

私の身体を甘噛みしたり、強く噛む相手とは、真庭忍軍十二頭領が一人実質的長である真庭鳳凰だ。

彼は私を組み敷いていきなり噛み付いてきたのだ。

かぷり、と甘く噛めば私の口からは甘い吐息。
がぶり、と強く噛めば悲鳴が漏れ出る。

どうやら、彼は少し興奮してるかのよう。
紅く妖しく光瞳が怖く感じた。

だからこそ、何を考えているのかわからないのだ。何故私に噛み付くのかを…っ

「…!あ、ほ、おっ、さ…あぁ!」

私の乳首をさっきまで舐めていたのに、いきなり噛み付いて、引き千切られるんじゃないかというくらいの力で啜っている。
ぴちゃ、といやらしい水音が漏れる。

あまりの痛みに私は彼に力いっぱい着流しを掴みシワを作る。
涙が零れて顎を伝っていく。

彼は私の指を手に取り、口に含んで舐めている。

羞恥か気持ち良いのか分からない感情だけが渦巻く。


…早く終わって…

乳房を噛み付かれ、いたるところを甘く、強く、痛くそして、

「…ん、ぁ、はっい、た」

「っ、はぁ…」

溜息を一つ吐く。

「な、んでっこんなことをっ」

涙のせいで視界が霞む。

そして、耳元でこういった。

「鬱血はすぐに消えてしまうが故、歯型なら痣になってそう簡単には消えまい。もっともっとつけさせておくれ?」


実に妖しく妖艶な笑みで私に笑って私の耳朶にかぶりついた。




次の日、神楽は巫女服をびっちり着こなし、少し憂鬱な顔をして縁側に座ってその日を過ごした。

身体中に感じる痛みと甘く残った痺れが彼女を支配したまま。

自室からすぐ近くにいる神楽を見た鳳凰は実に満足そうに微笑んで書き物をしたのであった。






*ワールドカップは敗退でしたが、噛みつき事件は面白かったですw

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