【R18】35歳から始める勇者パーティ

□にゅるにゅる触手
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微エロ注意




旅にでて五日目。

「はぁ…っ…はぁ、っくそ!」

なんてこった。
メンバーとはぐれて、森に一人になっちまった。

「なんで…よりにもよってここなんだよ…」

ここは魔の森と呼ばれる魔物が多く生息する森だ。

俺たちのいたサーシャ国から、いまのところの目的地であるマルス国は結構な距離がある。

しかし持ってきた持ちの長い携帯食料をこんなに早く使うわけにいかないので、
魔の森で木の実や魔物の肉を調達することとなったのだが。

俺たちのいた場所に、ものすごい巨大なゴーレムが現れてしまったんだよ…

ゴーレムの相手をするには、森の中は動きにくく俺たちに不利だと判断し、俺たちは逃げ出した。

結果、逃げる際に俺たちはばらけてしまい、
俺は一人で魔の森にいるというわけだ。

「はー…も、疲れた…」

そこまで戦闘力のない俺は、強そうな魔物をみて逃げ出すのを何度も繰り返している。


お、どうやらこの辺りには周りに魔物がいないようだ。

「ちょっと休憩…」

近くにあった大木にもたれかかる形で座り込む。

皆とはぐれてから長い間逃げ回っていた足が、大分悲鳴をあげている。

「ふー……っ?なんだ…?」

突然、腕に違和感を感じる。
にゅるり、と何かが巻きつくような感覚。

驚いて腕を確認すると、そこには半透明なピンクの触手のようなものが巻きついていた。

…は?
なんだよこれ…

「きもちわり…っうわ!?」

それは逆の腕にもまきついてきた。
触手は俺の腕をぐいぐいとひっぱり、俺の頭の上に固定した。

「とれねぇ…なんだこの気持ち悪いのは」

なんとか腕を動かそうとすればするほど、触手がにゅるにゅる巻きついてくる。

「ちょ、足にも巻きついてきやがった!」

足を開脚させられ、そのまま多くの触手で固定された。
ふざけんな、ニュルニュル!!!おっさんのM字開脚とか誰得だよ!

「これ誰かに見られたら俺死ねるわ…どうやったらこれとれるんだよ…」

おっさん、もう半泣きだよ。
こんな情けない格好を自分がする時がくるなんて思わなかった。

「もうやだ異世界」

この五年間で一番元の世界に帰りたい瞬間だと、断言できる。


俺ががちでホームシックになっていると、触手が胴体や下半身などにも巻きついてきた。
本格的に動けない。

「…?なんか…これ溶けてねぇ?」

触手が触れた鎧や服が、煙をあげながら溶けていき、どんどんと肌がさらされていく。

「これ俺も溶けちまうんじゃ…!?やば、本気で抜けねぇと…っんぐぅっ!」

独り言をつぶやいていた俺の口を、少し大きな触手がふさぐ。

大きめのそれに気持ち悪さと苦しさで涙目になる俺に、
追い打ちをかけるように触手から謎の液体が流れ込んでくる。

「んぐ…んんっ」

飲みたくねぇ!気持ち悪すぎる!

なんとか飲まないようにしようとするが、口の中の触手が喉の奥までいって液体をだして、たくさん飲み込んでしまった。

「んぅぅ…!…っは、ぁっ」

触手がずるずると音を立てながら俺の口から抜けた頃には、
服や鎧がなくなって生まれたままの姿で外気に晒されている状態になってしまっていた。

「なっ、はぁあ!?」

なんだよこの触手、まさか

「エロゲ展開…?ふざけんな、普通女の子で発生す…っ、う、こしょば…っ」

全裸になってしまった俺の肌を、触手はにゅるにゅると這いまわる。
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