決して進撃を止めるな
□それぞれの扉
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「いらっしゃい‼」
「どうも」
「だよね〜」
「ね〜」
「いい酒が入ったんだ」
「そりゃあいい‼」
「あっはっはっはっ‼」
人が激しく行き交う王都のウォール・ローゼの隅
普通の貴族よりは階級の低い者達が住むこの場所に定期市と称した繁華街
そんな人達が集まり賑わう所に黒のタートルネックの白ズボン姿の女。そしてその後ろ数人の男
「............ありがとう、おばさん。じゃあ、また今度」
「良いのよ‼何時も来てくれるからさ‼あっこれもあげるわよ」
「どうも」
男達は両手に果物や野菜が山盛りに入った紙袋を抱え金を払い店を後にする
「今日も大量ですね」
「全くもって、さすがっス」
「ちょろいもんだよ」
そう呟いてから繁華街を抜け家の間に消えて行った