dream host

□1話
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――

―――

ハ「そうちゃん!
早く部活行こ〜!」

モ「…早く起きろ」

3年A組の教室
埴之塚光邦と銛之塚崇は
机に体を預け眠っている少年
に声をかける

『…あぁ、わかった』

高くも低くもない中性的な声と
共に、ゆっくりとあがる顔は
一見、女性と間違えそうなほど
美麗男子である

ハ「はやくケーキ〜vV」

『…虫歯になっても知らないぞ
光邦』

ハ「大丈夫だよそうちゃん!
ちゃんと歯磨きしてるもん!」

モ「…油断は禁物だ」

ハ「ブ〜ッ!崇まで〜ッ!」

三人は世間的に言うに幼なじみ
という仲で
家同士で親しい真柄でもあった

そんな三人が、入部している
部活は…

環「あっ!遅いですよ三人共!」

鏡「そういうお前もさっき来た
ばかりだろう」

「「殿も人のこと言えな〜い」」

…ホスト部である

桜蘭学院二年A組

部長・須王環
副部長・鳳鏡夜

同じく一年A組

常陸院光&常陸院馨

同じホスト部のメンバーである

『…遅れてすまない
環、お前もあまり落ち込むな』

鏡夜&双子の言葉攻撃に
大ダメージを受けた環は体育座
りでいじけていた

だが蒼真が頭をポンポンと
撫でてやると直ぐに復活した

よく言えば切り替えが良く、
悪く言えばただ単に単純な男だ

環「さぁ!今日も姫達の祝福な
時を与えようじゃないか!」

「「イエッサー!」」

鏡「まぁ、利益につながるしな」

ハ「崇!そうちゃん!
ガンバローね〜vV」

モ「…あぁ」

『…そうだな』



さぁ、今日も第三音楽室の扉が
開かれる…





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