第一図書室
□不思議な出来事
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清々しいくらいの朝。目覚ましのアラーム音で目を覚ました。
あぁうるせぇ…もうちょっと寝かせてくれよ…
「うぅん… …んぇ??」
体が思う様に動かない。あれ、どうしたんだこれ…
「えぇ…?」
声は出せる。だが体が動かせない。
…なんか、部屋こんな広かったっけ…?
『ごしゅじ〜ん?起きてくださぁい。朝ですよ〜』
パソコンの方から、けだるそうな女の子の声が聞こえる。いや、起きたいのは山々なんだがな。
「いや起きてるぞ、起きてるんだが…」
『え…?あれ?ご主人?どこですか?』
エネの声がした。いや、オレはここにいるだろ…
「おい、ここにいるだろうが。っていうかちょっとこれどうしたらいいんだよ、なんか動けね…ん?どうしたエネ?」
オレが今の状況を説明しようとすると、エネが近くに立て掛けてあった携帯に移動する。
『ご、ご主人…ご主人今こんな感じです』
エネが驚いたように携帯のカメラのシャッターを切り、画像画面に切り替える。
「…へ!?え、ちょっ、なんだよこのぶさいくな人形!?」
…画面に映っていたのは、目付きの悪い、オレをそのまま小さくしたような人形だった。