第一図書室
□発想の転換
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「シンタロー君〜」
ソファに駆け寄り、そこにいる人物を呼ぶ。
「んぁ?」
「これどーぞ」
僕はそう言って、シンタロー君の前にコップを差し出した。
「???」
「いいからいいから!飲んでみて!」
「…?」
シンタロー君は相変わらずきょとんとした表情のまま、コップの中のものをぐっと飲み干した。
「はい。今さらながらそれはお酒です」
「へ!?!?」
シンタロー君が驚愕の表情を浮かべげほげほとするが、酒が回るのが早いのか頭を支えてよろめいた。
「おっと。シンタロー君大丈……!?」
僕が肩を支えると、シンタロー君は急にがばっと抱きついてきた。
「え、シンタロー君どうし…」
「かの…」
僕が聞こうとしたら、シンタロー君がものすごく甘ったるい声で僕の名前を呼んだ。え、何可愛いハゲそう
「し、シンタロークン…?まさかお酒弱いんじゃ…」
「そんなことねぇ。オレはいつも通りだしカノ愛してる」
「ぶふっ!?」
シンタロー君の顔はお酒のせいか少し赤い。口調はいつも通り淡々としていたが…だけど…何?愛してるって何何何シンタロー君ブフォ
そんなことを脳内でぐるぐると考えていると、シンタロー君がふいにジッと見つめてきた。
「やっぱ、カノ可愛いよな」
突然にそういうと、耳を甘噛みしてきた。
「ひっ、ぁ…ぇ?!」
「あ。お前、耳…弱いの?」
そういって、わざとらしく耳元で囁いた。
「ぅ…っ、し、たろ…くん、あ、やめ…っ」
意識しているせいか、上手く欺けないし必要以上に感じてしまう。
シンタロー君は執拗に僕の耳を攻撃したあと、キスをしてきた。
「ん…!?ふ、ぇあ…んっ、ぅぐ」
そのまま舌をねじこまれ、ぐちゃぐちゃと口内を犯される。
シンタロー君こんな上手かったっけ…!?やばい、どうしよう、もう吹っ飛びそう…
頭ではそう考えているも、されるがままの自分を思うと顔が熱くなる。
そんな僕を見て、シンタロー君はクスリと笑って「カノ、可愛いな」と言った。やめてシンタロー君僕保つの頑張ってるんだからあああああぁ!!!
「オレいつもやられっぱだからな…たまにはいいだろ?」
そういってニヤリとすると、今度は僕の首に舌を這わせた。
「っん…!し、シンタロー君…っひ、あ、やめ…っ」
「やだ」
「んむぁ!?」
僕の抵抗もむなしく、今度はパーカーを脱がされ、服にするりと手が入ってきた。
「ひぁ…っ、や、だめ、シンタロー君…!っんぅ、そ、んなに強くさわっちゃ、ぁんっ!」
「カノかわいー」
僕にはもう既に余裕がないと言うのに、シンタロー君は余裕ありありの表情で色々といじくってくる。極めつけにこの台詞だ。赤くなってもおかしくはないだろう。
いやー攻められるのって大変なんだね!
言ってる場合じゃない。
シンタロー君は僕の反応から僕が最も感じる場所を探り当て、そこを執拗に攻撃してくる。
「ゃっ…!しんたろ…っひぁぁ!しんたろーくんっ、だめっ、僕…っん!」
「……まだだよカノ」
「ぇあ…?」
シンタロー君は僕の目を見た後、手を動かすのをやめて僕の頬にキスをした。
もう僕の体はシンタロー君が与える刺激を待ちわびてしまうほど、おかしくなってしまったみたいだ。
「…さて」
「へ…」
シンタロー君はそう言い終わるや否や僕のズボンを下ろす。
「っえ…し、シンタロー君何を」
「カノがいつもやること」
それだけ呟くと、僕のを手で触った。
「ってあれ。カノ、一回イってた?」
「ぅー…」
僕が涙混じりに睨むと、ニヤリと笑った。
「じゃあ、もう一回イっていいよ」
「ッひぃ!?」
シンタロー君はそう言うと、手を上下に動かした。
「ふぁあっ、んぐぅ!しんたろー君…ッ!ひぁ!ゃあッ、そ、んなっぁんッ!」
言葉では抵抗しているが、実際は全く嫌なことなどなかった。
こんなことを思っている僕の理性は、もうどこかへ放り投げてしまったのかもしれない。
「ッんぁ…、ふあぁぁッ!」
本日二回目。
「ん。よし、じゃあ指挿れよっか」
「へぁ…ッ!?」
ずぷりという音と共に、後ろの方に違和感を感じる。
「ひぁ、んんっ!」
いきなりの刺激に、堪らず僕の体がびくりと跳ねた。
「もうちょい力抜かないとオレの指折れそうなんだが」
「じゃ、じゃぁ抜いてよ…っ!」
「いや、離さないのカノの方だからな?」
「ふあッ!」
シンタロー君は意地悪く言ったあと、ぐちゅぐちゅと音を立て始めた。
少し経つうちに、最初の痛みは消え、今はありえないほどの快楽になっていた。
「んひっぁ、しんっ、んぅ!しんたろ…くん…ッ、んゃ、あっ!」
「これくらいでいいかな……挿れるね、カノ」