第二図書室
□ポッキーの日
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「おい、コノハ」
ポッキー(コンビニで買ってきた)を片手に持ち、コノハに話し掛ける。
「ん、なあに」
雑誌を読みながらもそもそとネギマと食べるこいつには、ポッキーの日っていうのは案外どうでもいいことなのかもしれない。
しかし、オレがやりたいからやる。
「今日がポッキーの日だって知ってるか」
オレが問うと、コノハはボーッとしたまま首を振った。
まぁ想像通りだ。
「そうだろうな」
オレは袋からポッキーを取り出し、コノハの口元に当てる。
「んっ」
コノハが少し変な声を漏らしてビクリと肩を揺らす。なんだこいつ可愛いな。
「あ、いや違……」と何かよくわからない弁解をしようとする隙にポッキーを口に入れ、自分もポッキーをくわえる。
コノハは少し驚いたようだが、オレが食べ始めると目を剃らしてさくさく食べ始めた。
こればかりは早く食べるわけにいかないのであろう、控えめに口を動かしていた。
仕方ねぇな、と思い最後にぱくりと食べ、そのまま唇を重ねる。コノハの肩がビクッと揺れ、そのまま抱きつくようにしてもたれかかってきた。
このままキスして終わるのもなんかアレだから舌を入れてみる。
と、コノハが「ふあ」と声を漏らす。少しノロっとしているが、めちゃくちゃ可愛いと思った。
舌を絡めると、いよいよコノハの息が艶めかしくなってくる。
「んぁ、ん……ぁふ…」とか可愛すぎんだろうが。オレもうこの場でいつ鼻血出してもおかしくねぇよ。
しかし流石に息が続かなくなり、口を離す。コノハは息を整えると、甘えるようにきゅっと抱き締めてきた。コノハがこうなるとオレにもこいつのデレを止めることはできない。まぁ止まんなくてもいいんだが。
そのままにやけながら「まだあるけど」とポッキーを渡すと、「…えへへ」と笑ったのだった。
「クロハ……大好きだよ」