『うたプリ』

□お願いだから…
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【ねぇ。嶺二】
そう言って藍は、嶺二に話しかけた。いつもは自分からあまりしゃべらない藍に嶺二が驚くと【何…?化け物でも見るような目して】
【いっ、いや、アイアイから話しかけてくるなんて、珍しいね!どったの?】

【ボク…見ちゃったんだけど…】
そう言い藍は、嶺二を壁に押し付けた(壁ドン)
【へっ…!?なっ、何を?今日のアイアイ可笑しいって】
【はぁ。昨日の19:32 57"に誰と何してた?】
【えぇっと、その時刻は、大体〜…ドラマの撮影が終わって帰ろうと…】
【誰と一緒にいたの?】
【別に誰といたってわけじゃ………】
【はぁ。自覚してないんなら、ボクから言うね…昨日、ドラマで共演した女の人にキスされてたよね?】
【してないよっ!?】
【嘘つかなくていいよ。もう分かり切ってることだから】
【はぃー…ごめんなちゃ〜い…】
【でも……な……やっぱりいいや】
"なんで拒まなかったの"と言う所で藍は口を閉じた
"そんなのもう分かり切ってる。嶺二は優しいから拒まなかった…んだよね"


【えぇ〜何々?嶺ちゃん知りたぁ〜い♪】
【駄目。ねぇ。嶺二…君はボクにとって何なの?】
【う〜ん…恋人?】
【まぁ、そうだね。でも…そのこと分かっててなんで他人とキスするかなぁ?】
【え〜っ嶺ちゃんわからなぁ〜いっ♪テヘペロッ】
【分かんないなら分からせてあげなきゃね〜体を使って】
ニッコリと微笑む藍は、普段なら可愛いだろう。だが今は、笑顔の裏に隠された感情が出ていた
【えっ、ちょっ!?痛いの勘弁っ】






その次の日…嶺二がパンツ一丁で廊下に立たされているのを見たという人が耐えなかった。

だがその理由は、藍と嶺二しか知らない




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