イヴ

□砂糖とカラメル
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最近、心が荒む。

俺の気持ちも知らずにお前は笑うのだろう。

今だって。


「見てあの子!かわいいねえ」

「そうだな」


お前が指す、小さい男児をみる。

丸い瞳と白い肌。フワフワの髪の毛にこじゃれた洋服。

ああ、何てことだ。

お前が誉める、俺以外の全てのものが妬ましい。

全て、すべて、消し去ってしまいたいがお前の笑顔を失うには小さすぎる望みだ。

だから俺はお前を抱きしめて、心の底から呟く。

俺だけのお前に。

お前だけの俺から。


「愛してる」

「……私も」


愛を。

 
 

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