東方聖杯戦争記

□東方聖杯戦争記Part1
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「久しぶりに人間の里に見てみたけど…何やら面白い事をしているわね。少し弄っちゃおうかしら…」
「紫様…そんなことしてもいいのでしょうか?」
「大丈夫よ、藍。少しやったら戻せばいいもの。」
藍の警告を聴かず、紫は自信の能力を使用し目の前で戦う魔術師達の契約を断ち切り、幻想郷へと繋げたのであった。
「さてどうなるかしらね…」
紫は静かにニヤリと笑った。

〜幻想郷 博霊神社〜
一方その頃幻想郷では7人の住人が行方不明になるという異変が起きていた。
「全くこんな異変が起きているってのに霊夢の奴どこにいったんだぜ。」
魔理沙は少し苛つきながらも少し悲しそうに上を向いた。
「異変の解決じゃないのかしら?それよりも魔理沙!早く行きましょ!」
そう言って魔理沙の右腕を引っ張るアリスをとめ、博霊神社の中に入って行く。
「あ、あぁ…ちょっとだけ待ってくれないか?アリス。少しだけ霊夢を待ちたいんだ。」
(霊夢どこに行ったんだ?もう一週も帰ってないなんてあいつに何かあったのだろうか…)
魔理沙はただ無事だと信じる事しか出来ないのかと考えていた。

〜東京都冬木市〜
凛は自分の身に起きたことを信じる事が出来なかった。
「全くなんなのよ!!アーチャーとの契約が切れてこんなロリ娘が急に出てくるなんて!!」
ドンっと机を叩いて目の前に偉そうに座る人影に怒鳴った。
「あら、あなた私を一体何だと思っているのかしら?」
その人影はニヤリと鋭い牙を見せながら軽く笑った。
「ただのロリ娘ね!しかもドアノブカバーを被った変な奴!!全く…あんたの名前は?」
聞いてるのはこっちだ!と言わんばかりに大声で聞き返した。
「ふぅ…あなた言いたいだけ言っといて私に弁解の余地は無しなのね…」
自分の容姿に対しての批評に苛々しながらもうまく話を逸らした。
「早く名乗りなさいよ!!モタモタしてる暇なんてないのよ!!」
凛はここぞと強気に質問の返答を催促した。
「私はレミリア·スカーレット。吸血鬼よ。年齢は…そうね、あなたの28倍くらいね。それであなたは? 」
レミリアは少し落ちついて凛に質問を返してくる。
「うげ…吸血鬼って飛んでもない奴じゃん…」
凛は相手が 吸血鬼という事に少し驚いた。
「それであなたは何て言うの?」
レミリアはもう一度凛に名前を聞いた
「私は遠坂 凛よ。」
余分な事を言わないように名前だけを言ったが別に興味は無さそうだった。
「私から一つ質問させてもらうわ。私がこっちに来たときにいたあの青タイツの奴はなに?」
青タイツ…青タイツっと頭のなかで思い出して相手の英霊だと気がつき答えた。
「あぁアイツね。アイツは昔凄い強くて英雄になって死んだ人の一人。
詳しく言えば私達7人の魔術師が一 人につき1体英雄を従えて聖杯を奪い合う戦争に参加している英雄よ。」
レミリアは少し興味深そうに話を聞いていた。
「へぇ…それじゃあなたの英雄と私が入れ替わったということかしら?」
明確な答えを言われ、凛も納得した。
「多分そう言う事になるわね。」
まだ原因が分かってないだけ早くアーチャーを召喚し直さないとと考えていると。
「いいわ…私が変わりに戦ってあげる。その代わり昼間は私動けないから覚えておいて。」
レミリアの方からの申し出で代用するかと考えて適当に返事をした。
「はいはい…」
「ああ言い忘れたわ。日傘があればお散歩や買い物程度なら全然平気よ。」
想定外の発言に凛は少し笑いそうになった。
「あんた本当に日光が弱点なの?」
頼りになるのか分からないレミリアと共にしばし戦うには覚えておかないととメモを取った。

続く
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