おはなし。

□A blue hiding place
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「わー…結構広いんだ。あ、ちゃんと7部屋ある!」

おもわずまじまじと見回してしまう。

もっと合宿所って感じの建物かと思ったら、真っ白な大きい立派な一戸建てだった。

今日からここが俺たちの家になるんだ。


「意外としっかりしてんだな。部屋も広い。」

ガヤさんが感心したようにピンク色のドアから顔を出す。ちゃんと各部屋のドアもメンバーカラーになってて、ご丁寧にネームプレートもついていた。

「やった!俺たち隣だね!あ、みやたの部屋窓大きい!いーなあ!」

ドタドタ、と嬉しそうに宮田の部屋にニカが入っていった。お前、荷物踏んでるよなんて焦る宮田の声が聞こえる。あとでノックについて教えなきゃな。

「俺の部屋小さいベランダついてた。ほんと広くていいとこだな、ここ。」

渉も嬉しそうに荷物をはこんでいる。

ちょっと駅から遠い住宅地の奥だけど、日当たりもいいし、よくこんな物件をみつけてきたなと思う。


自分の部屋の窓からは心地よい風が入ってきていた。


「ふああ…ほんと広いな、奥にもスタジオあるみたいだし。」

気持ち良さそうにあくびをしたのは、ミツ。

「ほんとだね、キッチンもちゃんとついてるし。」

「ちゃんと立派な食器棚もついてんだな。これなら全員分はいりそう。」

とてとて、と眠そうにキッチンカウンターの奥に入っていく。
最近は遊びにに誘っても、断られてばかりだったけど、忙しかったんだろうな。さっきの移動中もずっと後部座席ですやすや寝ていたから。

「お、食洗機もあんじゃん。これなら料理し放題じゃね?」

嬉しそうに微笑むミツ。
仕事がはいったらあんまりこの家にはいらんないぞ、なんて言ってたけど、なんでかんで楽しみにしてたみたいだ。

「ほんとに?設備もととのってるじゃん。」


ミツ、料理いっぱい振る舞えるね、なんてキッチンに入った。


「…あれ、動いた?」
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