現世の心

□第四話
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〜〜おまけ〜〜



後日。




沖田「あれ、一君に瑠樹ちゃん。二人揃って頬っぺた赤くしてどうしたの?」


胸の高鳴りが鎮まらぬまま翌日の朝餉の時間になってしまい、私と斎藤さんは一番突っ込んで欲しくなかった相手の質問にたじろぐ。


『な、何でもありませんよ?
ね、斎藤さん』

斎藤「あ、ああ…」


私と斎藤さんは狼狽えながらも沖田さんの質問に何でもないと答える。



沖田「へぇ…本当に?昨日何かあったんじゃないの?



"二人きり"でさ」



Σギクッ!


沖田さんの一言に、私達の肩が同時に強張る。


『ほ…本当ですってば…!へ、変な事言わないでください!』

沖田「ふーん?ならいいんだけど、さ」


沖田さんは納得したような口振りをしたけど…


『(目が全っ然、諦めてない…!)』



それから数日間、私と斎藤さんはこの事について沖田さんの質問攻めという地味な嫌がらせに付きまとわられるのであった……
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