ぷちブラザーズコンフリクト

□よそよそしいお兄ちゃん
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最近、棗お兄ちゃんの様子がおかしい
お兄ちゃん…私を見ると突然よそよそしくなる。

他の皆には普通なのに私の時だけよそよそしい……。私、知らないうちになにかしたのかな?
別に凄く冷たくされるって言うわけじゃないんだけど…なんか前とは違う感じ。

そんなお兄ちゃんが突然よそよそしくなったのは…私が中1の時の話。








私は、中学に上がっても右京お兄さんの手伝いだけは絶対にやるようにしている。そして今も朝食の手伝いをしていた。




棗「…京兄おはよう」




右京「棗おはようございます」




『あ!おはよう棗お兄ちゃん!ロードワークお疲れ様!』




棗「…あ、ああ…」




『…?どうしたのお兄ちゃん?』



棗お兄ちゃんの様子が少しおかしかったので近寄ってみた……が。


なんか避けられた…
私…なにかしたかな?





『…棗お兄ちゃん?』




棗「あ……わ、悪い…。ちょっと疲れただけだ」




『そうだったの?それじゃ私がいたら休めないかな。ごめんなさい棗お兄ちゃん』




棗「こっちこそ悪かったな」





なんだ〜ただ疲れてただけだったんだ…よかった嫌われたとかじゃなくて。




椿「月輝〜おっはー☆」



『うぐ!……く、苦しいよ…椿お兄ちゃん…』




梓「椿。月輝が苦しがっているよ」



梓お兄ちゃんは椿お兄ちゃんに注意しながら私を助けてくれた。




『あ、ありがとう梓お兄ちゃん…また窒息死するかと…思った…』



梓「ごめんね月輝。椿もう少し手加減してあげて」



椿「えぇ〜俺いつも手加減してるって〜。ただ、かーいい妹見ていたら抱きつきたくなっちゃっただけで☆」




『私……いつまで窒息寸前を体験しなくちゃいけないのでしょう…』





椿「大丈夫だって〜☆あ!なっつめ〜おっはー!」



梓「棗おはよう」



棗「お前ら朝からうるさいぞ…」




あれ?……棗お兄ちゃん少し機嫌悪い?なんか少し顔が怖いよ。




梓「棗?なんだか機嫌が悪いみたいだけど?」



そんなこと言って梓お兄ちゃんは私の頭を撫でた。





棗「………っ」




な、なんだかさっきよりも機嫌悪くなってないですか!?



椿「どうしたんだよ〜棗。さっきから怖い顔しちゃってさ〜」




そう言って椿お兄ちゃんは私に抱きつく。
く、苦しい…さっきよりは手加減しているみたいだけど、それでも苦しい。




棗「………おい、椿。月輝が苦しそうだぞ」




椿「え?……あ、ごめん☆大丈夫だった月輝?」




『ぜんぜん大丈夫じゃないです……』





梓「椿さっきも言ったでしょ?もう少し力を抜いて」




椿「でもさ〜仕方ないじゃん。かーいい妹が大きくなるにつれて、こ〜〜んなに可愛くなってるだからさ〜。ねぇ〜なっつめ☆」




ニヤニヤしながら棗お兄ちゃんを見た椿お兄ちゃん。


なんでニヤニヤしているのだろうか?






棗「……椿…」






…………な、なんだか鳥肌立ってきた。





『そ、そろそろ準備に戻らないと…』




梓「そうだったね。椿そろそろ離してあげないと」




椿「ええ〜〜もうちょっとだけ!」




梓「……椿?」



あ、梓お兄ちゃん…笑顔が怖いよ。
椿お兄ちゃんも同じ事を思ったのか私を離してくれた。

あの笑顔はいつまで経っても慣れないね…




それにしても棗お兄ちゃんどうしちゃったんだろう……


私は様子のおかしいお兄ちゃんのことを考えながら右京お兄さんの朝食の手伝いに戻っていった。
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