レイディアント・メサイア

□はじまりの章〜シン〜
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――ザワザワ





「どこいった!?」







『多分、この辺りにいるんだろうな』









ザワザワと鳴る木々の音
だか、それとは違う何かの音が
そこに鳴っていた。







―ガサガサッ






草が揺れる音…そこに何かがいる。
俺は剣を構える。
草が揺れる所から
目を逸らさずに。







『…!そこか!』








「やっと見つけたぜ!あれで最後だな」









俺たちが探しているものが
見つかった……それは








『よし!いくぞ』









『氷双連牙斬!(ひょうそうれんがざん)』









「地雷牙!(じらいが)」








ピキーン……と
剣が触れた部分から所から
凍りはじめ徐々に
氷の塊になっていく。









パチパチパチパチ
ドドドッ!と鳴りながら
もう一人が雷を帯びた大剣を
地面に突き刺し
雷と共に地割れが起きる。








俺たちの放った技が魔物に当たった。

そう、俺たちが探していたのは魔物。
そして今、そいつに技を放ったところである。








俺たちが技を放った魔物は、ペンギンの魔物で角が生えている。
その魔物の名前はツノペン。








2人の技をくらったツノペンはふらふらした状態になりパタッと倒れた。










「よし!終わったぜ〜」







やたら騒ぐ こいつはライ
性格は……あとで分かるだろう。
そして俺はシン。







『少しやりすぎたんじゃないか?』









「仕方ないだろ。デカイんだし…」









今回のツノペンは普通のツノペンより大きい。普通のツノペンは腕の中で抱いて持っていける大きさなのだが…今回のツノペンは130cmぐらいの子の大きさぐらいある。







『…それもそうだな』








「さ〜てと、ギルドに帰るか〜」







『そうだな。さっさと帰ろう』






『そういえば…ライ、お前
昨日ウィルのアイテム勝手に使っていただろ?』








「な、なんのことかねっ?」









挙動不審になったライを見て
図星なのがわかる。
相変わらず、わかりやすい性格だ。









『帰ったら怒られるんじゃないか?』








「!?お、オレは何も聞いていなかった…!」







『……おい』






あくまで、しらを切るらしい。
はたして、どこまで誤魔化せられるのやら…
とりあえず俺たちは
帰ることにした。







それは、この世界では
特に珍しくもない場所。
人々が困っていれば依頼を受け、
人種が足りなければ派遣される
魔物の被害が街に及べば退治に行く。





そんな数々の仕事が依頼として
来る場所ーーギルドに帰る。








ギルド
『レイディアント・メサイア』へ
帰る。
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